内容説明
二次ロリを解放した拓馬、ついに逮捕!?
「えぇ、どうやら自分はロリコンらしいです」
拓馬は爽やかに言った。
恋愛厳禁の全寮制高校・聖ヶ原学園。その地下で流通していたのは『脳内解放区』と呼ばれるサークルが自作するエロ同人誌だった!
取り締まる側の風紀委員・軒原拓馬(のきはら・たくま)は、図らずもその同人のひとつ、『芹香の日記』にハマり込んでしまう。しかしその本の主人公・芹香(せりか)は10歳の少女! 読みたいと思う自分を認めたくない……でも……。
そんな拓馬に救いの手をさしのべたのは「脳解」のリーダー・山吹(やまぶき)。彼女によって、半ば強引に「脳解」に協力をすることになった拓馬は、同じ風紀委員の仲間である幼馴染み・小瀬村衣舞(こせむら・いぶ)から正体を隠すのに一苦労。
――そして事件は起きる。
拓馬が興味を示すのはあくまで二次。小等部四年の生徒・麗奈(れいな)に迫られてもまったく反応ナシだったが、それが麗奈の気持ちに火をつけてしまい……。
虹(二次)の風紀・軒原拓馬の運命や、いかに――!?
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころん
3
衣舞とマリア座の怪人を追いながら、山吹と脳内解放区の活動を続ける拓馬。蘭の付き人をすることになり与会の秘密を知る辰巳。蘭が傷付いていると知った拓馬は、再びマリア座の怪人となり謝罪しようとするが、衣舞にバレてしまう。最初から2巻完結だったと言われても納得できるくらい綺麗にまとまってた。生徒会編も読んでみたいけど。設定がごちゃごちゃしてるけど、脳内解放区と与会、高等部と中等部、拓馬と辰巳など、対になるものがあってわかりやすい構図。どのキャラも良い所と悪い所をちゃんと見せていて、キャラも立ってたと思います。2013/03/08
alafish
3
手堅くまとまったかな、という印象。キャラクターのマイナス面をさらけ出して人間性を前面に押し出すような描き方、嫌いではないけれどそれって面白いの?とも突っ込めてしまう。自分の駄目なところを自覚して、っていうプロセス(展開)は真っ当なものだとは思うけれど、カタルシスには繋がらない。2013/02/20
Lunor_kssg
2
読了.そこそこ.2巻ですっきり終わっている手堅い作品でした.なんというか大当たりでも無いけれどそこそこに面白い.やっぱりこの作者はうまい気がするので次作にも期待.2013/02/28
永山祐介
2
ロリコンは嗜好であり人格ではない。その人を嗜好で差別することなかれ、という話でした。2013/02/19
★カイト★
1
シリーズ完結巻。つまんなくはなかったがイマイチ話の内容的には乗りきれなかったかな。ドタバタした展開は相変わらず楽しめたけど。最後はキレイにうまくまとまとまったなという印象です。2013/05/30