内容説明
半七捕物帳は著者綺堂が、江戸末期の切絵図をはじめ、古今東西にわたる広汎な資料を渉猟する中から生まれた。簡潔でメリハリのある文体に、江戸文化を身近に感じさせた探偵小説の先駆的名作!
目次
新カチカチ山
唐人飴
かむろ蛇
河豚太鼓
幽霊の観世物
菊人形の昔
蟹のお角
青山の仇討
吉良の脇指
歩兵の髪切り
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
geshi
14
2つの事件に関係者がまたがっていたり、半七老の話が続いたり、1話完結の枠から出ている巻。唐人の姿をして踊る飴売り、かむろ蛇の伝説のままの少女、子供をあやす河豚太鼓、手の込んだ幽霊の見世物小屋、菊人形見物の異人、蟹の彫り物の女の写真、偽物と本物の仇討、脇差の因果、歩兵の傍若無人な振る舞い、江戸の風情がありながら、それが終わる雰囲気の漂う時代の有様が見えてくる題のとり方。謎解きよりこの空気を味わうために読んでいる感じだな。2014/08/25
shiaruvy
3
【1986.10.20 初版】 半七シリーズはホームズ物よりもお宝♪ 詳細コメントはあとから2015/05/04
misui
0
事件間をリンクさせることで複雑で奥行きのある世界を作り出している。世相を描く方向に完全に移行したというか。ケレンの効いた怪談・因縁ものの要素は減じており、やや物足りない。2012/01/03
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