出版社内容情報
一九五八年秋、ぼくは稲尾のファンになった──。メンコ、駄菓子に秋祭り。野球少年ツーちゃんと仲間たちの50年代グラフィティ
内容説明
1958年秋。西鉄ライオンズが日本シリーズで優勝し、ぼくは十歳になった―四国の町で暮らす野球少年ツーちゃん。腕のいい建具職人だが博打好きの父親、まめまめしく働く母親、そして高校生の姉に囲まれて、練習と遊びに明け暮れる一年。駄菓子屋、初恋、書き初め。“理想の少年時代”を描き出す連作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rakim
7
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」は東京が舞台だったけれど、同じあの頃の四国の町の物語。子供から老人までそれぞれがちゃんと「らしく」あった豊かさは、懐かしむしかないのでしょうか。「もはや戦後ではない」という有名な言葉が見え隠れする時代のダイナミックさは子供達の生活にも感じ取れるようです。2015/05/04
フクシマ
3
昭和30年代のほのぼのとした空気を感じさせる連作短編集。けどね、この作者の「青春デンデケデケデケ」、「東京シック・ブルース」のどこかに持っていかれちゃった様な読後感には、程遠かった。短編だからしかたないのかな?俺が作者に期待し過ぎなんだろうか?深い感慨を求めすぎなんだろうか?と、なんか物足りない感じがした。2014/06/21
たなか あや
1
永遠みたいな子供時代の、ちっちゃい世界が全てだった子供時代の、あったかい懐かしい話。ろくでもないような父ちゃんが、飄々としてて結構いい事言ってたり、怒鳴りながらもその父ちゃんに惚れこんでる働き者の母ちゃんがいたり。 永遠みたいな子供時代も、永遠じゃないんだなぁって、ちょっとさみしいような、でもとても爽やかなラスト。2014/09/17
すずき
0
★★★★☆ デンデケデケデケほどじゃないが、それなりにオモロい。肩の力が抜けたお父さんがイカす。2011/05/13
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