内容説明
参勤交代の横須賀藩の一行が、供揃えのため川崎宿で一夜を過ごした。翌日、藩士の田辺が急病で供から外れ、休養を取ることに。だが田辺が行方不明になり、留守居役の高田兵衛が消息を辿りはじめるが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
114
留守居役日々「暦茜色の雨」2巻。参勤交代時の江戸入り、国元へ戻る藩士たちの起こした揉め事始末に奔走するが、誰にも知られずの剣の冴えそれでいて繊細な何事もなかったように問題を解決してしまう留守居役高田兵衛さんますます面白くなりますね。2016/02/27
はつばあば
44
せっかくいい本を読んでいるのに、次席家老の村上某がチャチャをいれる(# ゚Д゚)。こういう輩ってどこにでもいますが・・兵衛さんも苦労しますなぁ。家老の兵衛さん頼りが余計気に喰わないのでしょうね。国元の田舎から江戸に、江戸から国元に帰る武士たちの揉め事に振り回されていますが・・吉幾三さんもこんな気分で東京に出てこられたのでようね。免許皆伝を秘密にしておいて良かったこの巻の必殺剣。辻斬りは血を拭いた懐紙など置かぬものだと。なるほどね2024/10/13
onasu
15
大名家の江戸留守居役と言えば、お手伝い普請等の情報収集のための寄り合いに接待。話しを仕立てるには格好な舞台だけど…。 ここでもそれは端々にあるが、あくまで遠景で、近景にあるのは、戦のなくなった時代に、武士であることを看板に生きざるをえない者たち。 それに引き換え、商家の養子として育った後に、家督を継がざるをえなくなった主人公の留守居役高田兵衛には、今のあり様は、あくまでかりそめとの心根がある。しかし、そんなことはおくびにも出さず、事に当たっていく。 硬派なんだけど、含みもある。前編も読まなくては。2015/02/11
Mc6ρ助
13
武士と商人の二足のわらじなんて可能だったのかしらんとの疑問は疑問として、留守居役という役職をベースにした捕物帖的チャンバラ小説はうまく事件に出くわすのが意外に難しいようだ。4巻中第2巻の本作、読むのが最後になったがこの巻が一番バランスがとれているように感じる。このシリーズ、デキスギ君な主人公の活躍をそれなりに楽しませてもらうことができた。2022/03/03
ごへいもち
10
次も読もう2024/12/19
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