角川文庫<br> 虎落笛

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角川文庫
虎落笛

  • 著者名:今井絵美子【著者】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • KADOKAWA(2014/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041013915

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内容説明

市井の暮らしになじみながらも、武士の矜持を捨てきれず、心の距離に戸惑うこともある喜三次。悩みや問題を抱えながら、必死に毎日を生きようとする市井の人々の姿を描く胸うつ人情時代小説シリーズ第三弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はにこ

27
おきん婆さんの悲しい過去。富くじから始まる事件、心中事件など、市井の出来事に接してそれぞれの思いを抱える登場人物達。喜三次は武士時代のことを心に抱えながら生きる。佐吉は失恋。それぞれの人々の心の痛みは現代と変わらない。お玉ちゃん、小生意気だけど良い仕事したわ。おゆきが相変わらず好きになれないのよねぇ。2021/07/21

森の猫

13
第1話「霊迎え」 良い話しでした。お盆の迎え火など 大切にしたい昔ながらの行事だと思います。ハロウィンとか 仮装は要らないなぁ。2015/10/16

山内正

3
自身番書役喜三次が六十絡みの女ときた 事件起きなきゃ動かないのかぇと 三月前越してきた金貸しで 見回り出来ないかとおすえが聞く おきんて名の おもんて子が養親が見つかり おすえの家に遊びに来る 親が殺された玉緒は喋ろうとしない、何を食わせてやろうかと思う おっ母ちゃんにもう一度逢いたいと短冊に書いた 旨い物を食べたいと思ったことがない 惣次と出会い男を世話して金を貰う女に 何れ世帯をと思ったが 呆気なく殺されて金の苦労を 潤吉って親を亡くして仕入れ金を 死んだ惣次が姿を変えて会いに 送り火を炊いてやろうと2022/02/20

千日紅

3
内容(「BOOK」データベースより) 流しの建具師富蔵と滅法界美印の佐和の夫婦が、先つ頃、源五郎店に越してきた。佐和は安房一帯を牛耳る侠客に博打の形として娶られたのを、富蔵の手引きで逃げ出したのだという。幸せを求めてあてどなくさすらう男と女。想いを寄せながら故郷に残してきた香苗と自分を、二人の姿につい重ねてしまう喜三次を描いた表題作ほか、置かれた場所で必死に生きようとする市井の人々の健気な心模様を丁寧に描く感動の時代小説第三弾!2020/05/15

goodchoice

3
久しぶりにこのシリーズを読み感じたのは、いわゆる江戸市井物だが、主人公が誰だか分からなくなっているという事だ。自身番というより木戸番が主役のように感じた。この作家はシリーズにより当たり外れが大きいと思える。2014/11/10

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