内容説明
日本橋は照降町で自身番書役を務める喜三次が、理由あって武家を捨て町人として生きることを心に決めてから3年。下町に生きる庶民の人情や機微、暮らし向きを端正な筆致で描く、胸にしみる人情時代小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
33
猫字屋シリーズより先に読もうと手をつけたシリーズ。照降町の書役、喜三次が武士を捨てた経緯や、嘉平が死んだ事件のことが詳しく分かって良かった。喜三次が一応主人公のようだが、猫字屋のおたみや、木戸番女房など魅力的なキャラクターがいっぱい。次が楽しみ。2021/06/15
桜父
14
初めて読む作家さんでした。理由あって武士と名を捨てた「生田三喜之輔」は「喜三次」として照降町で自身番書役を務めている。市井の人々の喜怒哀楽を通して喜三次が成長をしていくよう見守りたいと思います。魚竹の娘おゆきとの恋も楽しみですね。文章に時々「江戸言葉」が使われているのには慣れなきゃいけませんが、続きが楽しみです。2015/09/20
森の猫
12
照降町の人情溢れる物語の第1巻。 おむすびをこさえたよ、なんて声掛けが温かい。先に、猫字屋を読んでしまったけど、登場人物がよくわかって、繋がりました。廻り髪結いをしながら、定廻り同心の佐伯さまの御用を勤める佐吉に、伊佐さんの面影を見るので、注目です。いっち、贔屓にします。2015/08/24
RED FOX
10
「かへり梅雨は長く続かねえ。どうやらこの雷は梅雨明けの前触れだな」母の悲劇に声が出なくなった幼女、誰も治せないが…髪結床の客達の会話がTwitterみたい。2023/04/02
そら
10
事情があって武士から町人になった書役さんを中心に江戸の照降町でおこる事件をまとめたもの。ほのぼのというよりちょっと物悲しいお話が多かったです。2022/11/09
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