内容説明
旗本の息子ながら読売屋《末成り屋》の主となった水月天一郎の元に、向島で無理心中があったとの報せが入る。心中したのは、両替商の手代と御家人の娘。調べ始めた天一郎の脳裏に疑念が浮かぶ。なぜ2人は心中をしなければならなかったのか。謎を追う天一郎たちに刺客が迫る。人気急上昇中の著者、渾身の痛快シリーズ第4弾。正義の筆と華麗なる剣が「悪」を断つ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
119
読売屋天一郎 「向島綺譚」4巻。旗本の息子天一郎 と御家人の息子和助、修斎、三流四人の武士が読売屋を営む物語、今回は三流さんが発端で無理心中事件が起こり末成り屋の物書きと剣で事件を解決に導く、和助にも妻か?天一郎と美鶴さんとの関係は・・・次巻が楽しみ。2014/12/03
ぶんぶん
12
向島で心中があった、この心中に疑念を抱いた天一郎は密かに調べを進めるが…読売屋シリーズ、第四弾! 粋でいなせな天一郎が、人の命を操る仕事人「木更津の傀儡師」を向こうに回して大立回り。 正義の筆と華麗な剣で悪を断つ。 痛快娯楽物は良いですね〜もう少し美鶴と類の出番があると楽しいのに…(笑)2015/04/07
kazukitti
3
今巻は三流がメインでの厄介事発生って感じ。前巻でちょっと振られた婿入り話から急転相手の出戻り年増が心中。前後の様子を見てた美鶴や状況を知ってる三流も動き、心中ではなく事件では?との流れから調査に入りってあたりはまぁいいんだけど、相変わらずこのシリーズはジャスティスなんだかパニッシュメントなんだか半端でよく分からない。事件暴く前の真実の調査する前におざなりなイエロージャーナリズム読売で儲けといて、その後に事件の真の顛末はこちらにってのは強かっつーか、尻拭いって感じなんだよね。色々勿体無いというか。2015/09/19