内容説明
読売屋を営む水月天一郎たちの元へ、南町奉行所の同心が読売の種をもってきた。吉原の遣手で「鬼婆あ」と恐れられるお稲が病に倒れ、武家に里子に出した息子に会いたがっているという話だった。「鬼の目にも涙」という読売種を調べ出したが、とんでもない悪事が発覚。天一郎たちは、吉原に巣食う闇と対峙する。江戸情緒と爽やかさ満点の人気シリーズ第六弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
10
「冬のやんま」のやんまの公平が帰って来た。 いろいろな流れの中、吉原に帰って来た。 一方、天一郎たちは「鬼婆あ」と恐れられている吉原の遣手の話を仲間の同心から聞いていた。 調べてみると意外な事実が・・・「読売屋」シリーズ、第六弾、益々好調! 天一郎たちの粋なやり方に感動必至の作品。 美鶴の活躍が無いのが淋しい。 2016/10/14
だいしょう@SR推進委員会
2
一夜で千金落ちる吉原。それを求める人、費やす人、そして得る人。そんな欲が蠢く街が、時に淡い幻を産むのもいいではないか。出来すぎたような人情話に「ふむ」と首を傾けつつも(だってちょっとありえんも~ん)。そう思わせる作家の力を認めつつ、登場人物たちの進まない状況に、どん詰まりをも感じる。あまり儲かってもいないようだし、ここらで一休みだな。2018/02/23
ニッキー
2
珍しく、第ニ弾の「冬のやんま」の続編的な配役になっています。それと、美鶴と類が最後に少ししか登場しません。今回は、天一郎と和助だけでもあります。活字が多くて、読んでいて疲れました。風の市兵衛も面白いですが、こちらの方が好きですね。御家人で武士で腕もたつが、町人で悪を討つと言う設定がいいですね。泣かせます。2016/08/19
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