講談社学術文庫<br> 神曲 煉獄篇

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講談社学術文庫
神曲 煉獄篇

  • ISBN:9784062922432

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内容説明

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『神曲』には、訳の古さ、原典の曖昧さ、訳語選択の問題など、それぞれに難点がある。しかし本訳は評価の高いペトロツキ版(1968年刊)を訳出の軸として、原典に忠実でありながら、平明な訳文を実現。訳注は、当該の見開き内に収め、読み易く編集。訳注、各歌解説には、世界的ダンテ学者として名高い故ジョルジョ・パドアンに師事した訳者が、『神曲』研究の最先端の成果を盛り込んだ。ダンテ『神曲』の訳本の決定版です。(講談社学術文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

46
地獄を離れ、煉獄へと辿り着いたダンテ。7つの滞在を贖う場である煉獄。身を浄化し、自分を高める様子が伺えました。罪を贖ったダンテはベアトリーチェに連れられ天国へと自らを昇華していくのですね。2022/01/01

優希

43
地獄を離れ、導かれたのが煉獄でした。7つの大罪を購う場で、ダンテは身を浄め、自らを高めることになるのですね。罪の中で最も重いのは高慢というのが刺さりました。身分ではなく、生き方によって人の価値は決まるからでしょう。そして、ヴェルギリウスはこの煉獄から去ってゆき、ベアトリーチェにより、次なる旅へと導かれることになるのです。2022/07/29

もといま。

28
夏バテなんかの影響もあるのか、地獄篇よりも一層読むのに時間がかかってしまった。相変わらず親切で詳細な注釈と解説に助けられながら、なんとか読み進む。地獄篇と同じく、実在の人物が贖罪をしているのだけれど、地獄篇と比べると、より国家とか教会とか、大きなものに対する堕落への警鐘を鳴らしているという印象を受けた。地上楽園で登場したベアトリーチェの口調が、軍隊式というか、結構厳しくて驚いた。初恋の相手が天使のように優しく、天国へといざなってくれるのかと思ったので、だいぶイメージが違った。天国篇も頑張りたい。2014/08/11

Francis

15
原基晶訳の煉獄篇。やはり原訳が一番である。イタリア語は分からないけれども、これまで読んだ三つの訳よりもより正確に訳されているし、それでいて変に難しく訳されているのでもない。原先生の解説により、ダンテの思想、神曲が書かれた時代背景も分かり、より神曲を理解することが出来るようになっている。次はいよいよ天国篇だ。いざ行かん、ダンテとベアトリーチェとともに四度目の天国の旅へ!2024/05/22

ゆう

14
地獄篇とは打って変わって、輝かしい太陽のもと、ひたすら高い山を登り周回し罪を贖う人々を見学する。綺麗な景色で読んでいて気分があがる。贖われているのは有名な七つの大罪で、罪を犯さずに生きるには清貧でなければならず、立派な人間の条件というのはある程度世界共通なのだなと。地上楽園には驚いたが、芝居がかった演出を昇天者が現れるたびに行うのだろうか。最後の審判が行われるまでに延々と行われるならそれは機械じみたものだなあ。ベアトリーチェつきの豪華演出はダンテ限定で、普段は貴婦人マテルダ一人で対応しているのだろうか。2024/06/17

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