内容説明
帝国四将の筆頭ベルガーを迎撃し、エリューディンを手に入れたフレリカ軍。シエルの活躍でパルディナとの同盟も締結された。一方、皇帝急病にざわめく帝国では、ユミカが対フレリカの五つの策を進めていた――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
9
決戦前にカップルいっぱい増やそう回。今回は準備回なので盛り上がれる要素は少なめですがシエルとミオが両想いになり他にもフレイ、マギー組がそれそれ好きな相手に告白したりと最終決戦に向けた下準備は十分といった感じでしょうか。カップル成立でほんわか終わらせるのではなくユミカがそれを利用した裏切り策を用意したりと次巻どうなるのか期待できそう。2014/06/24
晦夢
5
トーレ帝国はフレリカ、パルティナに対して一気に攻勢に出る。それに対し、フレリカ、パルティナ、リュナスの3国で迎え撃つ。今巻はそれの準備段階。段々と恋愛要素が邪魔に感じてきた。全体的にフワフワしていて戦記モノとしては微妙。2014/08/03
わたー
3
★★☆☆☆ライトなノリで進行していく戦記物。今巻は次巻の決戦に向けての準備回の側面が強く、テンポが良すぎていた。そのため、敵の降伏をあっさり受け入れて、その敵をいきなり重用したりといつにもましてなんだかなあとなる描写が多かったように感じる。次巻が最終巻らしいので、付き合おうとは思う。2014/12/08
藤崎
2
ライトファンタジー系戦記第5巻、今回は最終決戦の準備回で、人間関係も色々進んだり。そしてヤンデレが仲間を増やすパンデミック。「これお菓子に毒仕込んでたら暗殺完了ですよね・・・もうミオ暗殺エンドでよくないっすかユミカさん」とか言っちゃダメ。ただここはライトなノリがいい方向に作用したというか、他人の恋愛感情を焚き付けるヤンデレとか無茶しておきながら軽く進むので、そのギャップでユミカの自分すら俯瞰し全てを利用する底知れなさが演出されていて興味深かったです。ともあれ、次回は佳境ということで、どうなるのか楽しみです2014/06/24
尚侍
2
とっても面白かった。相変わらずさくさくと軽い読み味にもかかわらず、抑えるところはきちんと抑えてしっかりしているので、戦記物にありがちな重厚感がないにもかかわらず読ませる内容になっているのが実にいい。今回は大戦を前に互いに策の仕込みをするといった展開だったので、双方の思惑が入り混じって読み応えがあった。最後のミオのシーンは緊張感があり本作屈指の内容だったと思う。そしてラストに驚きの展開。戦記物にしてはやや軽いかもしれないけれど、ラノベとして見ればこれ以上ない展開と言っていいでしょう。続刊が楽しみです。2014/06/24