内容説明
七人ミサキ──入れ替わる魂を求め永遠に彷徨う、悪夢のような怪異。三年前、孝元が助力を求めたのは、今と変わらず横柄で奔放な湊だった。 依頼人を守るために汲々とする総本山の手練れをよそに、まったくやる気を見せない湊。 すでに悪名高い“零能者”に、僧達は忌々しげな態度を隠さない。だが、湊の自由な発想とアプローチは次第に皆の心を捉えていくのだった。 連鎖する呪い、そしてその数の多さ。永遠に途絶えることがないという怪異に、湊は思いもよらない方法で迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ううち
70
今回は湊のにっこりが見れてちょっと嬉しい。七人ミサキの解決方法に生態系を持ってくるところが面白かったです。2話目の『化』は湊に懐くターボがかわゆい。可愛らしくも切ないお話でした。閑話の心理テストは…ナルホド当たってる!カラフルで安いのをガンガン使って壊れたら捨てるという同居人。泣いていいですか。笑。2015/02/20
ゆみきーにゃ
41
《購入》なんだかSFを読んでるみたい。閑話は期待通りの面白さ。2014/06/28
シュエパイ
31
たった一人への愛情にこたえる為に、数千年もの苦行に挑み続けた化け物の姿に、大きな恐怖と愛情の両方を感じて震えるのです。私も、きっと孤独なんかじゃなかったって、そう思いたいのです。若いころの先生たちと、七人ミサキとの戦いは、やっぱり先生でも心が苦しくなる選択だったんだろうなぁ。3年後、成果が認められたことが、なんとなく救われる感じなのです。あの母親は、きっと成仏ではなく消滅させられたんだろうけど・・・因果応報、なのかなぁ。そうなんだろうなぁ。2014/02/21
りー
24
妖怪ものの小説って、妖怪好きだからこそ満足できる作品は全然なくて、名前だけ出してみましたみたいな下調べがされてないものから好き勝手な設定をくっつけて原形を無くした妖怪しか出てこないものまで、目を背けたくなる様なクオリティのものが巷には溢れていて、なんだかんだ言って結局京極あたりに落ち着いてしまうのが関の山なのだけれども、これラノベながらはなかなかに良い。妖怪や伝説を、原形を貶めること無く好き勝手に解釈していて面白い。ぬーべーもそうだったけど、妖怪っていうのはブンガクよりも娯楽作品に馴染むものかもしれない。2014/01/29
秋製
22
今回はミナトの「過去」と「現在」がシンクロする話があった。この「対処法」は理にかなって入たが、苦渋の決断だったとも言える。大勢の人々を助ける為とはいえ、そのための少数の犠牲。私には絶対に出来ない決断だな2014/07/31
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