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内容説明
2011年3月11日に発生した東日本大震災。被害は比較的軽微とされる福島県南部ですら生活が一変した高校生たちそれぞれにスポットを当て、彼らが、そのときどう過ごし、その後をどう生きるのかを描きます。震災前の未来を模索し悩む少年たちを描いた「ミルクボーイ」、その続編で震災に翻弄される彼らを描いた「はじまりのはる」、ふくしま駅伝を目指す高校陸上部の少女を描いた「故郷」の3作を収録。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
manamuse
21
初めのうちは何を書いているのか全く分かりません。途中に東日本大震災が起こって、そこからが作者の伝えたいことなんだろうけど…う〜ん。2020/04/14
烟々羅
12
三週近く続く「美味しんぼ」鼻血騒動が不快な5月11日に購入。1巻収録の3話のうち1話は連載誌で読んでいた作品だ。1話のみ読んでもわかりにくい作品なのかと思っていたら、エピソードしか描かない作風のかたで、まとめて読んでも前後が補完されなかった。(小説家タイプと詩人タイプに分ければ、詩人タイプの漫画家さんだということ) 福島県発で地元目線の、話題作と掲載誌「アフタヌーン」に謳われていた本作が、昨7月初版1刷のまま書店に並んでいたことがちと意外。 3話のうち1話は東日本大震災直前なのも資料的な価値がある2014/05/11
なま
9
★3.5 福島で酪農を学ぶ高校生が主人公。酪農業務はもちろん、牛の出産シーンもあるので酪農業を知るきっかけになる。また東日本大震災を経験し、捨てるしか無い乳を搾り、国からの保障も無い中で搾乳量を減らす為に餌を減らしても積もるエサ代。牧場経営の鬼気迫る物と、その中でたくましく生き抜く若者達のエネルギーを感じる。 勿体ないのは、やはり1話。せめて1話でなく最終話にして回想シーンとかにした方が良かったような。「差別っていうのは理論がおかしくたって関係ないんだ」p179は胸を打つ。2021/12/09
凛
7
表紙が印象的。トレンドの農業モノ…と見せかけて、震災による原発事故を取り上げた漫画でした。若干読みにくく、登場人物達の感情が掴みにくかったのですが、一瞬にして生活の全てが激変した戸惑いの感情はよく伝わってきました。若者の明るい未来を失望に塗り替える描写が、辛辣ながら最もリアルだと思いました。2013/09/24
ミラクロン・カエサル
5
福島県で酪農を学んでいる少年などが主人公。東京電力の原発事故に伴って出現した状況に打ちのめされますが、立ち上がろうとします。大きなドラマはありません。社会的なメッセージが強いわけでもありません。現場での状況を淡々と訴えてくるという感じです。2017/05/01