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内容説明
福島に住む高校生・研一（けんいち）の実家は椎茸農家を営んでいたが、2011年の東日本大震災と福島第一原発の事故で致命的な被害をこうむり廃業した。震災の被害を様々なところで経験した研一は故郷の再生を誓う。まずはキノコの研究のため東大理二へ進学だ――!! 福島県在住の作者が、自ら体験し見聞きした事実を踏まえて描く、東日本大震災後の福島で生きる高校生たちの青春群像シリーズ！
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
manamuse
22
1巻と繋がってはいるけれど、あっちは酪農でこっちは椎茸の話。原発の話。好みがあると思うけど、私はオススメできないな〜。被曝量の計算とか数字がやたら出てきて拒否反応が…読みづらい。2020/04/14
烟々羅
11
収録５話のうち第１話のみは初出「アフタヌーン」で熟読していた。この巻はシイタケ農家の長男、研一君が主役の続き物だ。１巻に登場した幾人かも脇役で出てくるが、あまり重要ではない。 福島第一原発から風下で近かった山端のシイタケ農家の跡取りで、理系の高校生としていかに地面に付着した放射性物質、樹木に吸われるそれ、対策も万全で線量が低くても拒否される市場にどう向き合うかという主題。現在進行形である以上、フィクションのように万人が笑顔になる解はまだない。 だが「これをきちんと読んで『美味しんぼ』許せるやつはいないよ」2014/05/11
なま
9
★4 福島、3.11後。1巻は酪農でしたが、2巻は主人公を椎茸農家の息子研一に焦点をあてて描く。一家の長である父は自殺を思わせる行動をするなどして追い詰められる。福島に住み放射線量が高く一番憎むべき住人達が解決の為に仕事をしているにも関わらず他県からの偏見・無知の善意にさらされていく。東大を志望する高校生である研一は、現状を正確に把握することが早急な手だてだと動き出す。専門的な用語や数式も出てきますが、被爆国である日本人の放射線、放射性物質の知識が乏しい事を痛感させられる。2021/12/15
ジロリン
6
農村ネタの高校生群像…と思って読み始めたら、3.11の福島の原発崩壊後は、そんなのんきなマンガでなくなりました。実際に放射能の「降った」土地に暮す人々の緊迫感がすごいです。こんな状況で生活を送らねばならない人達がいらっしゃるとは、恥ずかしながら思い至りませんでした。このマンガを送り出した作者と編集に拍手です。2013/12/23
ツキノ
5
積読本-55 この2巻がすごかった！研一、眉毛はヘンだけどめちゃめちゃかこいい！「このくらいで絶望していい立場じゃねえ 俺達の世代でなんとかするしかねえんだ」広島、長崎、東海村とか全部他人事だと思ってたよな、から「どこが同じでどこが違うかもっと勉強しなきゃ 記録も記憶も沢山あるのにそれを無視するとか冒瀆だ」と思えるなんて。2015/05/25
