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内容説明
福島県に住むサラリーマン・菅波戒(すがなみ・かい)は、東日本大震災で行方不明になった親戚の捜索がきっかけで、小学校まで親しかった幼なじみの睛(ひとみ)と再会。睛の影響でボランティアに参加した戒は、母親の不貞や両親の離婚で自分にも他人にも期待しない自分を叱咤した萱原(かいはら)にも再会するが、萱原は復興のかたわら津波で行方不明の息子をずっと捜していた……。震災とその後をどう生きるのか描く話題作!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rook(るーく)
2
1、2巻を読み返してから3巻を。なんと言えば良いのか分からない。読むのが本当に辛かった。副題に「はっぴーえんど?」とあるが、この物語は現在進行形で、この国に今、こういう気持ちで頑張っている人達が実際にいるということだ。彼らの気持ちを本当に理解することは出来ないが、物語の中で主人公達の気持ちが前に進めたことで、自分にも希望が持てるラストになっていると思えた。ことあるごとに読み返したい。しかしまさかの巻末飯テロ…!!やはりこれは行かねばなるまい。2016/05/29
akapon
2
「こういう怒り方をしろ」って指図される感じだろ/ああいうのに限んねーけど/俺の感情は俺のもんだ(P.245)←twitterに書き込むの止めた時に考えていたことに近い。これは俺個人の感情であって別に共感は求めてないしましてや同じフィールドに立ってない人に賛同してもらってもな、という感じ。こちらからも「寄り添う」なんてことは個人的に言いたくないからとりあえず東日本大震災とその後の人々の暮らしを描く漫画をせめて読む訳です。2016/05/25
玻璃
2
帯に書かれた「傷は癒えたか。復興は成ったか」の文字に言葉を失う。読み進めるのがとにかくつらかった。モデルになった人物も、そのエピソードもわかる。浜通りの方々にはありありと思い浮かぶことだろう。シリーズ1巻の牛乳、2巻の原木シイタケ、どちらも実話をもとに描かれているのに、この3巻のようなつらさを感じなかったのはなぜだろう。放射性物質について理解を深めていくことに、希望や救いとは言えないまでも、何らかの方向性が見えるような気がしていたからだろうか。描きおろしにある豚丼屋さんはずっと行きたいと思っているお店。2016/05/24
円
2
「正しい」事をしようとすると基本鈍感になるからね 誰でも / 俺の感情は俺のもんだ / 自分なんかが行ってもどうしようもないと言い聞かせ、途切れ途切れにボランティアに行く主人公は個人的には今までの主人公の中で一番感情移入した気がする。あの時、こんなことが起きていた、というのと、コマ外の注に書かれた2016年現在の状況についての記述にこれはまさしく今に続いてることなのだと改めて思う。おうちのボランティアは大変そうだなあ。。2016/05/23
とろろ
1
調べればお名前が出てくるような実在の人(厳密にいえばモデルなんだろうけど)が出てくるので、そこはもう1,2巻よりもさらにフィクションとしては読めなくなってしまったなあ。重い題材を漫画にするのは大変だけど、時間かかっても続けてほしい作品です2017/05/19