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内容説明
パンタグリュエル一行は大航海の旅へと出発する.世にも奇怪な,幻想に満ちた島々をめぐって出くわす人々や事件のなかに人間性圧迫者たちへの諷刺や批判がますます多彩に語られる.宗教改革をめぐる争いが激化し,不寛容と思想弾圧の荒れ狂う社会を背景に書かれたこの第四之書にはさらに進んだ深い味わいと意味がある.
目次
目 次
令名ならびない大殿、畏敬し奉るシャチーヨン枢機卿オデ猊下に奉る書
パンタグリュエル雄武言行録第四之書のための作者フランソワ・ラブレー師の新序詞
旧 序 詞
第一章 パンタグリュエルが聖バクブック〔徳利明神〕の神託を授かろうとして船出したこと
第二章 パンタグリュエルが、不可在島で、見事な品々を買い求めたこと
第三章 パンタグリュエルが、その父ガルガンチュワの書信を受け取ったこと、ならびに遠く離れた異国からの報道を実に素早く聞知する不思議な方法について
第四章 パンタグリュエルがその父ガルガンチュワ宛に書信をしたためたこと、ならびに数々の珍らかで見事な品々を送り届けたこと
第五章 パンタグリュエルが提 灯国から帰る旅人を乗せた一艘の船に出会ったこと
第六章 口論が鎮められてから、パニュルジュが阿呆抜作を相手に、一頭の羊を値切ること
第七章 パニュルジュと阿呆抜作との取引きの続き
第八章 パニュルジュが、商人とその羊どもを海に溺れさせたこと
第九章 パンタグリュエルが鼻欠島に到着したこと、ならびにこの国の奇怪な縁組関係について
第一〇章 パンタグリュエルが、聖なる〔善良なる〕大食王の治める平安島へ上陸したこと
第一一章 なぜ修道士たちは好んで厨房へ行くかについて
第一二章 パンタグリュエルが代理委任島へ渡ったこと、ならびに法院族の奇怪な生活について
第一三章 フランソワ・ヴィヨン先生のひそみに倣い、バシェの殿様がその御家来衆を褒め讃えること
第一四章 バシェの邸で殴られた法院族どもの話の続き
第一五章 約婚祝いの時の古い習慣が法院族によって甦らせられたこと
第一六章 法院族の本性をジャン修道士がためしてみること
第一七章 パンタグリュエルが蕩遊茫遊諸島へ渡ったこと、ならびに風車を喰う唐竹鼻割坊の奇態な最期について
第一八章 パンタグリュエルが海上で大暴風雨から逃れたこと
第一九章 パニュルジュとジャン修道士とが、嵐の間に、いかなる態度を示したか
第二〇章 暴風雨の真最中に水夫たちが船を見棄てること
第二一章 嵐が続くこと、また、海原でなされた遺言についての小談議〔また、ジャン修道士とパニュルジュとの対話〕
第二二章 嵐の終り
第二三章 嵐が終り、パニュルジュが陽気者ぶりを見せること
第二四章 ジャン修道士が、パニュルジュは航海中理由もないのに恐怖したと明言したこと
第二五章 嵐が終り、パンタグリュエルは、長生族群島へ上陸したこと
第二六章 善良な長命が、パンタグリュエルに、英雄傑士の棲居と〔その霊魂の〕離脱とについて物語ること
第二七章 パンタグリュエルが、英雄傑士の霊魂の離脱について、ならびに今は亡きランジェー公御逝去に先立って起った恐ろしい異変について説き明かすこと
第二八章 パンタグリュエルが、英雄傑士たちの死に関する痛ましい物語をすること
第二九章 精進潔斎坊が支配する潜伏島をパンタグリュエルが通ったこと
第三〇章 精進潔斎坊が、クセノマーヌによって解き剖けられ、説明されること
第三一章 精進潔斎坊の体の外の部分を解き剖けること
第三二章 続いて、精進潔斎坊の挙動について
第三三章 獰 猛島の近くで、一匹の物凄い鯨が、パンタグリュエルによって認められたこと
第三四章 パンタグリュエルによって、怪物鯨が退治されたこと
第三五章 パンタグリュエルが、腸詰族の昔からの棲居である獰 猛島に上陸すること
第三六章 獰猛な腸詰族が、パンタグリュエルに対して伏兵を設けたこと
第三七章 パンタグリュエルが、腸詰齧隊長と豚血腸詰斬隊長とを呼び寄せに人を遣わしたこと、ならびに様々な土地の名や人の名についての有名な説話
第三八章 腸詰族は、人間にとって軽蔑すべからざるものであること
第三九章 ジャン修道士が、腸詰族を討伐するために料理番たちと協力すること
第四〇章 ジャン修道士によって牝豚が組み立てられ、勇敢な料理番たちが閉じ籠められること
第四一章 パンタグリュエルが、膝で腸詰族をへし折ったこと
第四二章 パンタグリュエルが、腸詰族の女王尼夫利節に談判をすること
第四三章 パンタグリュエルが、風の島へ上陸すること
第四四章 小雨が大風を打ち払うこと
第四五章 パンタグリュエルが、教皇嘲弄族の島へ上陸したこと
第四六章 小悪魔が、教皇嘲弄国の農夫に騙されたこと
第四七章 悪魔が、教皇嘲弄国の一人の老婆に欺かれたこと
第四八章 パンタグリュエルが、教皇崇拝族の島へ上陸したこと
第四九章 教皇崇拝族の司教肥田凡頭が、我々に天 来教令集を見せたこと
第五〇章 肥田凡頭によって、教皇の原 型が見せられること
第五一章 夕食の間、教令集を讃える四方山話をしたこと
第五二章 教令集より生ずる奇蹟の話が続くこと
第五三章 教令集の功徳によって、黄金がフランスからローマへと、霊妙にも吸い寄せられること
第五四章 肥田凡頭が、パンタグリュエルに、善きキリスト教徒の梨を与えたこと
第五五章 大海原で、パンタグリュエルが、様々な溶けた言葉を聞いたこと
第五六章 パンタグリュエルが凍った言葉のなかに、色々な愉快な言葉を見出したこと
第五七章 パンタグリュエルが、世界第一の技芸宗匠大腹師の館に立ち寄ったこと
第五八章 パンタグリュエルが、技芸宗匠の宮廷で、腹 話族や腹 崇 拝族を忌み嫌ったこと
第五九章 鰐 口坊と呼ばれる滑稽な像について、ならびに腹 崇 拝族が、その神全 能 腹に、いかなるものを、いかにして献ずるかということ
第六〇章 腹 崇 拝族が、時折り挟みこまれた肉断ちの日には、その神にいかなるものを献上するかについて
第六一章 いかにして大腹宗匠が、穀物を入手し保存する方法を創案したかについて
第六二章 いかにして大腹宗匠が、砲撃を受けても傷付かず、また弾丸も当らぬようにする技術と方法とを創案したかについて
第六三章 パンタグリュエルが、偽善島の近くで、仮睡したこと、ならびに眼醒めた時に持ち出された色々な課題について
第六四章 持ち出された色々な課題は、パンタグリュエルから返答を得られなかったこと
第六五章 パンタグリュエルが、その家臣たちと、晴天を希って酒を汲んだこと
第六六章 盗人島の近くで、パンタグリュエルの命令一下、詩神たちに敬礼を送ったこと
第六七章 パニュルジュが、故もない恐怖から垂れ流し、大猫の脂 身 齧を悪魔の子供だと思ったこと
解 説
後記
訳者略註
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