角川つばさ文庫<br> ようこそ、古城ホテルへ ~ここがあなたの帰る国~

個数:1
紙書籍版価格
¥704
  • 電子書籍
  • Reader

角川つばさ文庫
ようこそ、古城ホテルへ ~ここがあなたの帰る国~

  • ISBN:9784046312792
  • NDC分類:K913

ファイル: /

内容説明

湖のほとりに建つ古城ホテル『マルグリット』にいる四人の女主人(メトリーゼ)たちは、どんなやっかいごとでもあっというまに解決してしまう―。そんなうわさを聞きつけやってきたのは、新婚ピカピカのお嫁さん!? 力を合わせて、なんとか彼女のなやみを解決してひと安心―と思っていたら、亡国の姫君リ・ルゥがとつぜんホテルをやめるなんて言いだして!? 四人の少女の、切なくも優しい友情物語、大好評シリーズ第4弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa

40
はぁ〜面白かった!四人の少女のひとり、リ・ルゥがメインの今作。彼女の背負ってきた過去は人一倍重いもので。その苦しい過去と、胸に宿る彼女の秘密。明らかになっていく真実。ホテルを出ていく決意をする彼女の真意とは?!そして、彼女の想いを痛いほど知る三人の少女たちは。切なさと優しさと友情。そして強い気持ち。それぞれ巻を重ねるごとに輝く「決して負けない少女」たち。新たに登場する人物もまた魅力的で。四人がホテル・マルグリットに来てから季節は冬を迎え、四季を巡りひと区切り。まだこの先の物語に出会えることを是非に願って。2015/02/22

mayuri(Toli)

20
正直、リ・ルゥが主役なのがわかった時点で、最初のページをめくる指が重かったです。すごく重いお話なのだということは分かっていたので……。そうして、やっぱり(児童書にしては)重いお話でした。それでも、読んでよかったと思ったお話です。4人の過去それぞれに決着がつき、作者様のあとがきにあったように、これで物語も一区切りかなというように感じます。実際、これが最終巻と言われても驚かないというか、むしろ最終巻でもいいというか……。それくらい、今まで以上に女主人たちの個性や感情が光り、読んでいて満足できる1冊でした。2013/04/10

ひめありす@灯れ松明の火

16
湖の湖畔の古城ホテル『マルグリット』四人の女主人達が営むホテルは今日も朗らかに、楽しげに、優しく、厳かに、客人を迎え入れる。今日のお客は才気に走りすぎた海賊の花嫁候補。心の中にある最大の願い。自らの意思で成し遂げたい、強く確かな己の存在理由。それを叶える事が、彼女達のホスピタリティ。まるでそれは一つ国の王や女王を迎え入れる様で。持てる才能を惜しみなく使い、地獄の門番さえ従える。此処が彼女達の国。四つの力が調和して営まれる奇跡はまるで彼女達自身が一つの国を治める姫君の様。……否やはり愛らしくも強かな女主人達2013/02/10

yosa

15
ヘンリーちゃんが大活躍の一冊。一点の曇りもない、熱く、そして情熱的で、にもかかわらず飛び抜けて優さを醸すタイヘンな見せ場がありながらも、出番があっという間に終わってしまうあたりが最高に不幸で素晴らしくて、名脇役としてとてもおいしい活躍でしたね。でも少しうるっときてしまいましたよ。とても素敵です。子供向けなのか、わかりやすい展開でころころと物語は転がりながらも、中身はしっかり詰まっていて、なんだかとても切ないお話です。こういうの描かせたら紅玉いづきさんはやっぱり上手い。個人的には今までで一番面白かったな。2013/02/08

nyanco

15
珍客・ロンロの悩み事解決!の前半は実に楽しい。海賊・ベルドットが土佐弁であの人を思わせてくれたり、ロンロちゃんの見た目とやり手な部分のギャップも良い。おまけにジゼット様が女装!あ…女性でございましたねwたわわな胸だったり、「処女が踏んだ葡萄酒」なんて、つばさ文庫の本来の対象読者的には大丈夫なのか?wさて、本編のリ・ルゥが国の再興を目指して城を去る話。これはこのページ数では勿体無い。もっとたっぷりと描いて欲しかったなぁ。ロンロとベルドットの海上生活もリンクで一冊読みたいくらいです。続→2013/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5692911
  • ご注意事項