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内容説明
その古城ホテルは湖のほとりに佇んでいる。人でないものさえ泊まるという、不思議なホテル、マルグリット。そこに集められた四人の少女たちは、こう、言い渡された。「このホテルの女主人になる気はないか」魔山を追放された魔女、ピィ。所属を捨てた美貌の軍人、ジゼット。とある稼業から足を洗った、フェノン。そして亡国の姫君、リ・ルゥ。これは、少女たちと、不思議なホテルの、優しく切ない物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちはや@灯れ松明の火
70
行くあてを持たない旅人のような心にぽっと灯った道標。封じられた魔力、剥奪された職務、足を洗った生業、亡ぼされた国家、『わたし』であることを手放した少女たち。時の流れに寄りそってきた湖畔の古城、時の流れに抗うべく求められた新たな女主人の座。戻る場所のない彼女たちの間に散る火花。脱ぎ捨ててもまとわりつく過去、消せない『わたし』だった時間。支える、助ける、補う、どれもひとりきりではできないこと。還る家を、友達を、新しい『わたし』を見つけた。わたしたちの夢見た未来をとびきりの笑顔で招き入れよう、『ようこそ!』と。2012/08/26
ひめありす@灯れ松明の火
66
ある者は自ら捨て、ある者は略奪され、ある者は追放され、ある者は求めて。四人の帰る場所を失った少女が出会ったのは、湖の畔の古城ホテル。お帰りなさいと旅人の道行きを照らす灯りに、貴方を待っていましたの優しい言葉。女主人に選ばれるのは一人だけというのなら、彼女たちは自分たちの力で定めを覆す。彼女たちがこのホテルを選ぶのだ。自分たちの帰る場所、いる場所として。ホテルならばくる者があり、去る者がある。これから先の未来を託して去る者もまた、いつかの来訪を約束する。優しい花の味のお茶を楽しめる季節は、存外近いのだ。2012/02/10
風里
54
イラスト通り子供向けで軽い。 が、キャラの奥に隠れるものはどちらかというと大人向けなのかも。 子供が表面だけ読んでも面白さは伝わるのだろうか。2013/11/06
masa
40
紅玉いづき先生の児童書シリーズ。やっぱり先生の物語、描かれる少女たちが大好き!先生の作品らしく、このお話にも『強い心の女の子』が出てくる。生まれも育ちも違う四人の少女。故郷を追放された魔女、所属を捨てた軍人、とある稼業から足を洗ったもの、亡国の姫君。帰る場所を持たない少女たち。「ホテルの女主人にならないか」と、ある者に声をかけられ集められた場所は、不思議な古城ホテル、マルグリットだった。女主人として選ばれるのは誰なのか?ライバルとして競うことになった四人。少女たちの真っ直ぐな想いと個性が光る、優しい物語。2015/02/01
らじこ
37
児童書として出版されているせいか、他作品と比べると低年齢化した印象。この人の描く世界観は相変わらずRPGのようでRPGが好きなわたしとしてはとても心地がいい。けど、毒吐姫や人食い三部作、ワルツさんなどのほうが好きかな。展開は四人の少女が互いの仲を深め合いながら、ホテルの主人の座を巡って宿をきりもりしていくドタバタコメディと言った感じ。やはり小学生くらいをターゲットにしているのだろう。珍しく、ついていくのが大変だった。他作品と比べると感動は薄いかもしれない。2015/10/29