講談社漫画文庫<br> 小説 金田一少年の事件簿(3) 電脳山荘殺人事件

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講談社漫画文庫
小説 金田一少年の事件簿(3) 電脳山荘殺人事件

  • ISBN:9784063708875

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内容説明

パソコン通信で知り合った互いの本名も素性も知らぬ七人の男女。人里離れた山荘で彼らが初めて顔を合わせた夜、恐るべき殺意の罠が始動した。皆殺しを目論む犯人の意外な動機、金田一少年が看破した殺人トリックとは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HERO-TAKA

25
「十角館の殺人」を読んだので再読。初版は96年で、パソコンが一般家庭に普及する少し前、多くの読者はハジメと同じように、電脳世界で匿名で繋がる人間関係に不安を感じる人も多かっただろうと思う。漫画版から入った読者にも、豊富な挿絵と90年台少年漫画のノリ、読みやすく雰囲気を醸す文章で飽きさせない。また、ミステリ好きに対しても、先駆者へのリスペクトがたくさん込められており、何重にも貼られたミスリードが予断を許さない。犯人の動機にも、ここ10年で注目された社会現象を先取りしており、その先見の明に驚くばかり。2018/11/06

Akihiko @ VL

13
本格ミステリ漫画の金字塔「金田一少年の事件簿」ノベライズ版。一と美雪は雪山で遭難して偶然見つけた山荘に迷い込む。その山荘に集っていた面子はネット上のミステリサークル仲間で所謂オフ会を兼ねたパーティの最中であった。快く迎えられた彼等だったがそこで起こる連続殺人に巻き込まれてしまう。本作の特徴は登場人物が全てHNで記載されているところ。モノローグでは犯人の本名が公開されるが当然ながらそれは誰であるかを指し示さない。現代では珍しくも無いトリックだが本作が17年前の作品だと考慮するとその先見の明に感服する他無い。2013/08/29

ダケちゃん

7
今となっては当たり前のネットにチャット、それのオフ会で起こった殺人事件の話! これが二十年以上前に書かれたってのがすごい! 今読んでも違和感をあんまり感じない! 隠れた名作発見です(>_<)2018/02/25

14番

6
意外と面白かった。 後書きの日付は96年、となるとまだテレホーダイにもなっていない時代かな? トリックは叙述トリック系を読んでいる人ならば察しがついてしまうけれど、動機や過去の事件の絡みなどは無理は無く、登場人物も自分勝手な一面や弱さを抱えていて、それぞれ憎みきれないキャラ設定となっている。 シリーズものの宿命で、主人公とヒロインは生き残る事が確約されている分緊張感ダウンなんだけれど、代わって(?)主人公のアレな作戦の行方というラブコメ的緊張感で補われている…のかな? 同シリーズの他作品も読みたい。2014/11/03

HH

5
約20年前に書かれた作品だけど今でも通用する「オフ会」での殺人事件。当時ネットが今ほど主流ではなかったので本名を知らずHNだけの世界って今よりもずっと恐ろしく感じられたかも。アニメで話を知っていたけど少しずつ設定や流れ、描写など違うので最後までドキドキ。小説だからこそのミスリードにはまんまとハマってしまって、アニメの話とは犯人が違うのかな?と思ってしまうほど。残念!アニメでしか見れない所もあるのでどちらもおすすめだけど、個人的には小説の方が緊張感があるし、美雪ちゃんが素直で可愛い。2017/09/19

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