ライトノベル(4)

個数:1
紙書籍版価格
¥618
  • 電子書籍
  • Reader

ライトノベル(4)

  • 著者名:なるしまゆり【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 講談社(2012/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063805826

ファイル: /

内容説明

犯人の意図によって拉致されても、犯人と対峙することから逃げなかった作家・左々暗龍(ささくら・りゅう)。ビル爆発に巻き込まれ、マスコミの寵児となった彼の作品は一時的に販売を自粛され、身柄は警察の保護下に。事件は収束に向かうかと思われたが……。残された謎を解明するべく、犯人との面会を切望する左々暗に犯人の驚くべき提案が伝えられる。最後に主人公が導き出す答えとは!?“作家”としてどう生きるのか!?この作品は、答えをごまかさない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜の女王

15
☆☆ 爆発を生き延びた佐々暗。加古川刑事お手柄でした。ミカトの正体判明。ファンタジーなのはこれだけで、あとは普通にミステリーだった。ただ、こういうサイコなヤツは苦手だ。加古川刑事と愛友里の会話がすごい。被害者側の論理を展開する愛友里と加害者になる可能性を見る加古川。創作物表現規制問題が基底にあるんだ。なるほど。ラスト、YES? or NO?の問いに『答えがひとつだなんて決めるヤツは、他人を人間だと思ってねぇよな』・・・ホントに。二択で答えが出るほど人間や社会は単純に出来てないってこと2013/07/17

よよよ4

10
当初のテーマから離れ、ミカトの存在にフォーカスが当てられた意味が最初わからなかったのですが(確かに作品内で浮いてたけどさ)、これこそなるしま氏が本当に問いかけたかったテーマだったのですね。マスコミや第三者が創り上げる「物語」と、当事者の実情や実感との間にある「ずれ」。確かに存在しながらも、創り上げられた「物語」に適合しないと弾き出されてしまったその存在はどうなってしまうのか、と。いやほんと、また予想の斜め上に着地しましたなあ~。評価は割れるでしょうが、自分には文句なしに面白かったです。ただ、理解しきれない2012/07/31

ゆきえ

8
さくさく出てさくさく終わった。うれしい。個人的には事件自体はほぼ3巻で終わっていたのを丁寧に一冊かけて終わらせたなと思った。なるしまさんは物事を細かく細かくカテゴライズしていって、それでもどうしてもこぼれ落ちてしまうもの、を時代ごとに丁寧に掬い上げるお話を描いてくれる。ミカトの正体?も、そういうものだと思う。多作な作家さんではないけれど、というか色々待ってる状態ではあるんだけど、それでも気長に次のお話を待ちたい。2012/07/10

ネムコ

8
私が期待したような「辻褄の合う」終わり方ではなかったけれど‥‥相変わらずなるしまさんは深い、と思いました。やっと主人公が表紙って…ホントだ。犯人と刑事さんが表紙になってるのに主人公がいない!(笑) これから生きてゆく人たちのお話。辻褄が合わなかろうが、それだけで充分☆2012/07/06

wealth

7
なるしまさんの本が4巻で終わった衝撃。素晴らしい作品でした。主人公カバー登場おめでとうw幽霊みたいのは感情の具現、みたいな扱いはなるしま作品共通で、好きな解釈です。アナザーサイドの最後の最後、「誰彼もの答えがひとつだなんて決めるヤツは 他人を人間だと思ってねぇよな」は、本当にその通りだなと。二つの至言やラストの、何も終わってない、けどこの話はここで終わり、て姿勢がなるしまラストだなと。物語の為にキャラがいるってより、キャラがあって物語があるラストでした。時事色は凄かったw皆キャラっていうか人間だったな。2012/07/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5152769
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数4件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす