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内容説明
もしも自由に記憶を取り出すことに出来る社会だったら…
覚えておきたい想い出、忘れ去りたい記憶、あなたにはありますか?
「メモリーセーブキャンディー」…通称「MSC」と呼ばれるキャンディーのようなメディア。お値段、一つ10万円。
トラウマになった記憶を取り出したり、大事な想い出を保存できるこのサービスを取り扱うMSC社のミオの元に、今日も新しい顧客が尋ねてくる。
…たとえば、高校生の時、好きだった彼女に「童貞なの?」とバカにされたトラウマに苦しめられている大学生。
…たとえば、死を間近に控え、遺言をMSCにこめてドラ息子たちにいじわるをするおじいさん。
――彼らは、その果てに何を想い、何を見つめるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
15
一粒10万円で、特定の記憶をキャンディーにしてみませんか?キャンディーになった記憶は、どんなに辛い記憶でも「ああ、そんなこともあったかな」くらいに薄まって、辛いものではなくなります。という設定。主人公あるいは狂言回しの役は、この記憶産業の確立者の娘・椎名ミオ。嫌な記憶はさっさと消してしまう、恐らくは記憶消去依存症。この子の考え方が怖いです。記憶を消すから、罪悪感を感じない。嫌な事悲しい事があっても薄めて忘れてしまうから、学習しない。中身がないロボットみたい・・・。綺麗事の塊・・・。怖いです。2016/07/27
ソラ
15
主人公?の考え方がものすごく狂気じみていてなんとなく寒々しい。嫌なことがあれば全部忘れちゃえばいいじゃんっていう考え方がね。自分も嫌な記憶は忘れてしまいたいと思うけれども、嫌な記憶があるからこそってことはよくあるから2012/11/25
elkcopoloc
6
Kindle期間限定無料版。設定面白い。世にも奇妙な物語的面白さ。2015/04/16
水面頼光
6
Kindle無料版にて。発想がユニーク。面白かった。2015/04/08
藻塩
6
2話目の記憶の遺言はすてきな話でした。爺さんが息子たち家族を愛していたことがひしひしと伝わってきました。思わず涙。主人公は父親の犠牲者ですね。被験者でしょうか。道具でしょうか。刷り込みとでもいいましょうか。親の歪んだ愛でしょうか。「記憶で人は作られていると言っても過言ではない」と冒頭で宣伝しているのに記憶を取り出しコントロールしている。矛盾していると思います。しかし、忘れたいことほど強烈で忘れられない。切り捨ててしまいたい自分の一部。消してしまえば楽です。でも本当に機械的に捨ててしまっていいのでしょうか。2012/07/08
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