角川文庫<br> パットの夢

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角川文庫
パットの夢

  • 著者名:モンゴメリ【著者】/谷口由美子【訳者】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041002537

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内容説明

女主人として銀の森屋敷を切り盛りするパット。幸せなはずだったが、姉や兄、そして妹までが結婚することになり周囲からは「売れ残り」と陰口をきかれるように。そんなパットが辿り着いた真実の愛情とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

109
兄や姉に加えて妹までも結婚が決まり、女主人として銀の森屋敷を切り盛りするパットは恋愛を繰り返しても中々結婚に漕ぎ着けない。前作同様、生き生きとした自然の描写が目立つのはパットの価値観に則したものなのだろう。ジュディに加えて、前作では赤ん坊だった妹がパットと好対照な現実主義者に育っていて新たな魅力を添えている。今作では変化や離別の残酷さがより色濃く影を落としている印象で、姉妹喧嘩や屋敷を襲う悲劇は惨憺たるもの。紆余曲折した恋愛の終局にジュディを絡ませる所は心憎い演出。やはり彼女は最後まで最高の理解者だった。2018/07/17

ユメ

40
モンゴメリは自身の愛したものをふんだんに物語に詰めこんでいるが、そのすべてが私の心を歓喜に震えさせ、ああ自分はモンゴメリと同じものが好きなのだな、と思う。今では彼女の描いたヒロインたちだけでなく、モンゴメリ自身のことを腹心の友のように感じている。銀の森屋敷のパットは、他のヒロインたちと同じく、想像力豊かで小さなことに幸せを見出す能力を持っており、何より人やものを深く愛し抜くことができる稀有な魅力の持ち主だ。亡き親友ベッツを想っての「悼み悲しむだけの価値がある愛情だったわ」という言葉に強く胸を打たれた。2018/06/08

珂音

12
遂に主人公パットを好きになれなかった。彼女の語る屋敷も庭も森も素敵だけど。妹のレイや家族同然の使用人ジュディも愛すべき人たちだけど。これはジュディの語る昔話やちょっと不思議な話、怖い話を楽しむ本でパットのロマンスなんかどうでもいい!おぉぉ言い切ってしまった(笑)2012/09/02

鳩羽

9
銀の森屋敷を大事に思いすぎて、変化をこのほか嫌うパット。小さかった妹のレイチェルもすっかり大人になり、パットのよき相談相手となった。溌剌として奔放なレイもなかなか恋人を定めて結婚しようとはせず、魅力的な姉妹のいるガードナー家は華やかに時を重ねていく。…美しい自然と日々の雑事をこなしていく喜び、家族の歴史を刻むイベントなどを読む楽しみがある小説。前作よりもパットが年をとったので、時間が経つのが早い。思いもよらないこと、そして人として当たり前のこと。その繰り返しの人生が、誰にでもあるのだなと粛々と思わされる。2018/12/23

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

8
ナンテコトダ…ワタシ大人ニナッチャッタンダ(何言ってるんだか(笑))十代の頃は、パットに共感しまくったはずなのに…。感受性が強いことで自身が傷つくことしか思いいたらなかったけど、歳を重ね子どももいる今になれば、他人に迷惑ってコトもわかる。執着を消し去るのには、ああする以外なかったのだろう。モンゴメリ作品を読むのには、聖書の知識が多少はあったほうがよいのもわかった。しかし、ゲットやらイケメンやらちょっと訳としていかがなものか…。前半で北極光だったのが、後半オーロラになってるし。2014/06/02

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