角川文庫<br> 銀の森のパット

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

角川文庫
銀の森のパット

  • 著者名:モンゴメリ【著者】/谷口由美子【訳者】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784042982296

ファイル: /

内容説明

家族と生まれ育った美しい屋敷をこよなく愛する少女パット。変化を嫌い永遠にこのままを願うが、時に身を引き裂かれる思いをしながら大人への階段を上っていく。少女の成長を描くリリカル・ストーリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

113
プリンス・エドワード島の銀の森屋敷で愛する家族と共に暮らすパットは変化を嫌い、このままの日々が続くことを願っているが、時の流れは様々な試練を課して彼女の成長を促す。家族の出産、結婚、別離、友情、恋愛など嫌でも迫ってくる「日常をおびやかす」事件との対峙が豊かな自然描写を交えて淡々とした筆致で語られる。両親や兄姉以上に存在感があるのがジュディばあやで、繰り出される不思議な逸話や優しい励ましの言葉などは本作の魅力の一つだろう。ジングルの台詞からも読み取れるように彼女は家が持つ包容力を形象化したような人物である。2018/07/13

ユメ

38
モンゴメリのヒロインは皆情が深いが、中でもパットは群を抜いている。彼女は自分の周りの物事を深く深く愛し抜く。パットの深い愛を通して、私たちも銀の森屋敷を愛しく思わずにはいられない。モンゴメリは、パットの銀の森屋敷への愛着と、建築家を夢見るジングルの存在によって、人に愛された家は魂を持つということを描いている。この『銀の森のパット』はパットが十八歳となるまでの物語。モンゴメリは、少女が娘への階段を昇る瞬間をよく知っている作家だと思う。パットを見守るスコットランド訛りのばあやジュディの人物造形が素晴らしい。2017/11/12

Emi

28
昔、村岡花子訳の「パットお嬢さん」を読んでなぜ続編のみ?と思って数十年。図書館で前巻にあたる今作を見つけて読了。アンやエミリーほど才気溢れる感じでは無いけど感受性豊かでこの上なく自分の屋敷と農場を愛し、その愛ゆえに変化を嫌うパット。会話もほぼパットとばあやのジュディばっかりで他の家族はあまり印象深くない。7歳から18歳の成長の中で深い悲しみやちょっとした恋なんかもして大人になってきたパット。相変わらずモンゴメリの描くプリンスエドワード島は美しい。スマホもテレビすらない時代だからこそより輝くんだろうなぁ。2024/06/12

鳩羽

13
銀の森屋敷と呼ばれる家に愛着を持ち、変化を嫌う少女パットは、おばが結婚することにも妹ができることにも悲しんでしまう。いつまでも続けばいいと思う子ども時代はやがて過ぎ去り、感受性の強いパットはその気性そのままの娘になる。大親友のベッツと、仲良しの男の子ジングル、アイルランドなまりのばあやジュディらをよき理解者として育つパットの物語。変わり者のように思えたパットも、成長するに従って大人になる。内面も、今から見ると普通の良いお嬢さんに思えるので、はらはらさせられることもない。落ち着いた話を読みたい時によいかも。2018/12/18

珂音

11
お家が大好き、家族が大好き、変化が大嫌いな銀の森屋敷に住む少女パットと屋敷のお手伝いさんジュディの物語。ジングルの恋はパットに届くのか?ギルバートもアンに苦労してたけど、じれじれさせるのがモンゴメリさんのお好きなシチュだったのかも。2012/09/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4584914
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす