内容説明
早瀬主税は、独文学者酒井に拾われ成長。芸者のお蔦を娶ったことが恩師の逆鱗に触れ、別れを余儀なくされる――。明治の人気作家が描く、一人の青年と彼を取り巻く女たちの愛憎劇をダイジェストで読む!
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちえ
38
来週母と歌舞伎座で見る予定の「婦系図」。泉鏡花の本を予習の為に読み始めたが難しくて読み進められない!!とこちらを購入。抄訳、翻訳、原文、とあり、相関図や地図、説明やコラムもわかりやすい。何より、舞台でのものは原作とはまた違っている(というか一部分を舞台用に作者が書き下ろした)ことなど知れてとても良かった。話の筋もわかったのでいつかまた原文にチャレンジしたい。2024/10/05
Tonex
35
泉鏡花の名作をわかりやすい現代語訳と総ルビ付き原文と詳細な解説で手軽に楽しめる本。『婦系図』は長いので、名場面をピックアップし、名場面と名場面の間はあらすじでつないでいる。▼泉鏡花の現代語訳は、素人がやってるものを除けば『高野聖』くらいしかないので、こういう本は貴重。▼泉鏡花は今は幻想文学者として人気があるのに、このシリーズに泉鏡花を入れるにあたり、『婦系図』を選ぶとは、なかなかしぶい。2016/04/29
てる坊
4
読みやすいのと本が現代文で解説してある。こんなすばらしい物語だったとは,感激ですね。 2013/09/20
りんご
2
あらすじで原作のだいたいの流れが分かる。ポイントの原文と口語訳があって、これもよかった2024/07/15
ぱめ
2
ずっと読みたかった本のあらすじが分かって良かった。内容が頭に入れば原文にもあたりやすそう。幻想作家のイメージが強かったから、こんな話も書いていたのかと面白かった。2024/05/06