内容説明
元同心の星川、元瓦版屋の源蔵、元若旦那の日之助が継いだ居酒屋に、縁あって亡き女将おこうの娘・小鈴が転がり込んできた。三人は彼女の働きぶりに惚れた女の面影を見つけては胸をつまらせ、新しい女将にと願うものの、小鈴はなかなか頷かない。しかし母親譲りの勘のよさで、常連客の宇乃吉がこぼした愚痴から彼が奇妙な悪だくみに巻き込まれていると気付き……。大好評シリーズ第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
75
母は〈女だてら〉、娘は〈男まさり〉。タイプは違っても芯の通った女二人。自分を捨て家を出た母を恨んで生きてきた娘は、それでも母と同じ場所で同じ道=女将を選ぶ。わけありの客が集う麻布の居酒屋。葛飾北斎、平手深喜(造酒)、左甚五郎、そして今後のキーマンになりそうな大塩平八郎。実在に生きた男たちの名が散りばめられて物語が華やかになってきた。娘・小鈴の特技は、50男を叱りつける気の強さと、言葉の連想から心の傷を探り出す洞察力。江戸の安楽椅子探偵の趣を漂わせながら、あくまでも活動的な若女将。魅力的なキャラクターだ。2015/05/09
baba
29
前作で起こった事件の真相は解明されないが、鳥居や大塩平八郎など時代を動かした人の名が出てきて、これからの展開を期待する。おこうの娘の決心が更に次につながりそう。それにしても周りの大人たちに比べ娘の勘の良さは凄い。2016/02/06
ぶんぶん
21
【図書館】麻布わけあり酒場の第2弾! ここに来て物語は大きく展開する、平手造酒、葛飾北斎、大塩平八郎、鳥居耀蔵、水野忠邦が登場して虚実の世界が大きく膨れ上がる。 謎も残り次回か期待できる。 とにかく、シリーズ完結が楽しみです。2025/04/25
豆乳くま
21
なんだろう?不完全燃焼。おこうさんの真相はまだまだ引っ張るのか。謎が謎を呼びおこうさんの死の真相が遠くへ行ってしまってない?何もしない男の謎解きも唐突過ぎるし、星川さんはグタグダになりすぎだし、日之助もこれ以上はやめとけば?って感じ。日之すけの実家の件は発展しそうで気になるところ。2014/12/25
とく たま
20
女将とそれを守ろうとする3人の周りに、画家や酒乱の剣客、死んだはずの儒学者などが現れ、先代の女将とのかかわりが見え隠れしてくる。いまだ出火原因は不明だが、裏に大掛かりなそれぞれの思惑が渦巻く。それと並行に進む酒場に来る人たちの苦悩を穏やかにしてゆく人たちの好奇心と思いやりに気持ちが和む。さて、元同心のもとで事件を解決していた岡っ引きが捕り物中に血を吐き頓死する。責任や情けなさで酒におぼれる元同心が気にかかるが、きっと立ち直って剣技を披露してほしいところだがいかに!歴史的な登場人物に齟齬がないのが感心しきり2016/09/10
-
- 電子書籍
- まずは片想いから【タテヨミ】第25話 …
-
- DVD
- マトリックス レザレクションズ
-
- 電子書籍
- 【ドキドキ生撮り】神谷美伽 熱い肌の誘…
-
- 電子書籍
- 自分を考える/変えて考える : 心の持…
-
- 電子書籍
- 古都トコトコ記 角川文庫