創元推理文庫<br> サイモン・アークの事件簿 〈2〉

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創元推理文庫
サイモン・アークの事件簿 〈2〉

  • ISBN:9784488201104
  • NDC分類:933

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内容説明

二千年の長きにわたる人生の大半を、悪魔と超自然現象の探求についやす謎の男、サイモン・アーク。本書は彼が対峙した多くの怪事件の中から、著者ホックの自薦作をまとめた、日本独自の短編集第2弾である。大企業が牛耳る街ベイン・シティーで発生した殺人の謎と、大学で進められる遺伝学の研究に隠された秘密をめぐる、力作中編「真鍮の街」をはじめ、カスパー・ハウザーの伝説や宇宙からの侵略者、吸血鬼、ファラオの呪いなどが引き起こしたとしか思えない難事件を、卓越した推理力で解明していくアークの活躍譚、全8編を収録。珠玉の第2短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Betty

13
短編キング・ホックの推定年齢2千歳サイモン・アークを探偵役にしたシリーズ第二弾。編集者「私」をワトスン役に次々とオカルト的な超常現象事件・殺人を解決していきます。短編ならではのテンポの良さと訪れる国や街の色彩が豊かで楽しく読みました。中短編「真鍮の街」は傑作。大学で行われている謎の実験と街の有力者が絡む件はラストのネタバレも含め読みごたえがありました。どれも多少の強引さはありますが、とても読みやすく手軽に読めるものばかり。ラストの「死を招く喇叭」は印象深い1作。第三弾も発売されているので楽しみたいと思いま2012/02/08

ホームズ

13
怪奇現象のような事件を解決する探偵サイモン・アーク(笑)事件の設定自体は結構怪奇な感じはしますが解決は結構分かりやすいかな(笑)相変わらず2000歳という設定があまり関係ない感じが(笑)まあ50年も60年も前に出会った友人たちが姿が変わっていないって言うんだから(笑)やはり他のシリーズと比べると少し落ちてしまう気もしますがまた今年の年末に出会いたいな(笑)2011/01/24

elf51@禅-NEKOMETAL

10
オカルト探偵サイモン・アークの第2集。悪魔を追って二千年の歳月を生きる謎の男,起こる事件が怪奇現象のよう,ということでオカルト小説かと思うが,意外に解決は本格に乗っかっていて合理的な解決。「とんでもねーな」ということにはならない。短編ならではのまとまりとキレがあって,最近のミステリーは600P越えが多い中,ぶつ切りで読むにはいい。第3巻以降が高額で入手困難,残念だが一時停止だなぁ。2023/02/20

Brooklyn0320

10
1950年代から2000年代の各年代から収録作を選ぶという日本独自の編纂がされていますが、年代によって若干の作風の違いこそあれ、どの年代の作品も一定水準のクオリティが保たれているからこそ可能なセレクションですね。帯の文句だけ読めばキワモノかと邪推してしまうかも知れませんが、オカルティックな要素は物語の味付けとミスディレクションに使われているだけで、全体としては本格推理のマナーに則った正統派の作品です。個人的には「過去のない男」「墓場荒らしの悪鬼」「死を招く喇叭」がおすすめ。2014/09/06

エチゴヤ

8
他の本の合間に気分転換に1〜2話ずつ読むのにぴったり。悪魔を求めて2000年生きるサイモン・アークが、このシリーズで解決するのはオカルトの外見をまとった科学的・心理的に説明のつく人間の犯罪、というこの形式はツボです。現在の事件に関係のない神秘は神秘のまま残ることがあるのもイイ。世界各地を旅することになるのもイイ。しかしマダガスカルの犯人は動機の点でもうちょいちゃんと伏線張っとくか説明が欲しかったな〜〜。この動機こそ科学の名をまとったオカルトに感じられる。1巻でも思ったけど、シェリーの態度の変化はどうした。2014/06/25

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