内容説明
悪魔と超自然現象にまみえるため、世界を渡り歩く謎の男サイモン・アーク。アメリカ南部の田舎で彼が出会ったのは、自らの身体を痛めつけることを信仰の手段とするキリスト教の分派、痛悔修道会の信者が儀式中に刺殺された事件だった。ほかの信者たちが多数いる中で、犯人はいかにして兇行を遂げたのか――アークの過去の一端も明かされる中編「罪人に突き刺さった剣」をはじめ、呪いのナイフや女妖術師が引き起こす殺人、警戒厳重な古城からのナチス戦犯の消失など、8つの怪事件を犀利な推理力で解き明かしていくオカルト探偵の事件簿、第3集。/解説=木村仁良/解説=鳥飼否宇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
19
相変わらずサイモン・アークが2000歳という設定があまり意味がない気がする(笑)全体的に雰囲気が暗い感じでサム・ホーソーンとは少し違った感じですね。どの作品も面白かった(笑)不可能犯罪とオカルトの要素を上手く合わせている感じが良いですね~(笑)2012/01/16
elf51@禅-NEKOMETAL
12
入手困難本。2000年に渡って悪魔を追っているという探偵サイモン・アークのシリーズ第3短編集。オカルトチックな不思議な事件がおき,どこからともなくサイモン・アークが現れて,解決する。最後は理にかなった解明をするのだが,どこかしらか不思議なところが残るという。余韻を引く終わり方がいい。初出は1955年から2000年代まで書かれている。オカルト探偵なんていうのは今時連発されているが,大元ともいえる。短編ならではの切れ味が気持ちいい。2023/12/12
HANA
11
オカルト探偵第三弾、ただし謎は合理的に解かれています。今回も過去から飛んできたナイフや古城から消え失せたナチス戦犯、悪魔に拐われたロックスターや男を誘惑する海の魔女等、魅力的な謎が一杯詰まっています。謎解き部分に多少強引なものが含まれている作品もあるけど、オカルテックということでそんなものは帳消しに。現代日本の作家もミステリに土俗やオカルトをもっと絡ませたらいいのに。2012/01/04
Brooklyn0320
9
何も考えずにその独特の世界観に浸っていたい、そんな風に思わせてくれるシリーズの第3選集。オカルトも本格も色々な作品を読んでいますが、両者を共存させている本シリーズについては、何故かハードルを甘めに設定してしまいます。事件の背景になる怪異現象は作者の創作と思われるトンデモが多いですし、ロジックや作中で用いられたトリックなんかも特に目新しいものは感じないのですが、語り手の「私」とサイモン・アークの掛け合いを読んでるだけで幸せです。夢枕獏の「陰陽師」シリーズに近しいものを感じてしまうのは私だけでしょうか…。2015/07/11
ヨッシー
9
相変わらずずば抜けて優れた短編はないものの、一定水準を保った良短編集です……ということは、つまりはホックの短編集です(笑)サム・ホーソーンと比べて、毎回シチュエーションに工夫を凝らしているせいで飽きがこないですね。オカルト探偵ということで、一応もっともらしい理由で毎回事件に関わっていますし。それにしても現金な警官が多いなぁ(爆)ベストは……うぅん、優劣はつけにくいですが、「過去から飛んできたナイフ」「海の美人妖術師」「ツェルファル城から消えた囚人」、それと全然オカルトが関係ない「黄泉の国への早道」を。2012/01/21
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