内容説明
「ありがとう」 だが、マナガは首を振った。 「違うさ。私とお前さん、二人だから出来るんだ」 マティアは、少し考えて、それから頷いた。 「うん、チーム・ワークだ」 「そうだ。チーム・ワークだ」 マティアは顔を上げると、かすかにマナガに向って微笑んだ――。 「神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる」シリーズ掲載の作品に、二人が精霊警官として歩み始め、チームとして手探りの状態だったときの初々しいエピソードを描いた未発表短編「えくすとら・ぶらっく」など5作を収録してお贈りする、珠玉の短編集! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アーサー・エリス
4
未発表作品の「えくすとら・ぶらっく」と、「まぁぶる」シリーズに収録された短編をまとめた短編集にしてブラック・シリーズ事実上の最終巻。読んでいて、やはり僕は心の底からマティアとマナガのバディが好きなんだと実感する。二人が様々な形で活躍する姿を見ているとワクワクする。心が躍る。それだけに、もう二人の活躍を見ることができないのが悲しい。レオン・シリーズは読んでいないので巻末を飾る「れおん・ざ・りたーなー」を楽しめなかったのが残念。これを機にブラック・シリーズを読み返しつつ、レオン・シリーズも集めてみようかな?2017/06/10
タカユキ
4
ポリフォニカ・ブラックを読めたこと、マナガやマティアに出会えたこと、そしてブラックシリーズを生み出してくれた大迫純一氏に感謝の意を捧げ、追悼の言葉に代えさせていただきます。2010/10/19
桜乱
3
ほんとに最後の最後の短編集読了。どのはなしも“泣く”ような話ではないんたけども込み上げてくるものが。あとがきの関係者コメントはもう…ッ、あとがきで大迫節が読めなくて改めて実感した感じてすなぁ…2011/09/01
じゅう
2
比較的ライトな内容の短編集。大きな山を越えた後にはこれくらいが良い。あとがきには感じ入ってしまった。少し間をあけてレオンシリーズも読むつもり。2017/04/14
みっちー
2
日常サイドストーリーな短編集。マニィのが好きかな、どこまでも警察官ですね。そしてあとがきに代えて、からが心に染み渡りました。2015/05/24