内容説明
現場に残された死体は、ものすごい力で全身をバラバラに引きちぎられていた。だが検死解剖の結果は、不可解なものだった。死体に精霊雷のあとがなく、足跡もない。人間業ではない犯行、だが精霊がやったとするには不自然。それがマナガとマティアのぶつかったジレンマだった。だが捜査が進み、次の被害者がでて、点が線につながったとき、マナガとマティアは十九年前の、ある禁断の実験にたどり着く。実験によって生み出された悲劇とは!事件の犯人は、加害者?それとも被害者?そして本当に罰せられるべきは誰なのか! 復讐を叫ぶ心の歌が届いたとき、ブルースの調べに乗って“黒の精霊”が涙を流す! 大迫純一渾身のポリフォニカ第2弾。サイレント・ブラック登場! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一条梓(アンフィトリテ)
2
だいぶ昔に読んだ。2巻目。
ふたば
1
コロンボ形式の犯人が先にわかっているファンタジックミステリー。でも今回は異形がどんなものか先に明らかじゃないので、ミステリ要素はほとんどなかった。残念。哀しいお話でした。マティアかわええのう。2014/03/23
桜乱
1
ポリ黒はポリ赤との絡み具合が絶妙でいい~、ペルセと対比というのもなかなかですかなぁ、しかし、切ないというか悔しいというか・・・2011/07/20
じゅう
0
他のポリフォニカシリーズとシェアワールドしているものの、かなり作者の書きたいものに設定を寄せています。精霊は人間と少し違うだけの生物と位置付けられ、神曲は科学的に分析されていて、神秘性を排された存在になっています。単身楽団も移動に不便なのでマティアを天才ということにして使いません。2016/10/29
みっちー
0
☆2- 精霊と人間の同じところ、違い、境界。 良きも悪きも物質的な肉体以外は同じなのだと思わされる物語。プリネに救われる。2015/05/15