内容説明
男は死体の傍らに膝をついていた。レオンガーラ・ジェス・ボルウォーダン。被害者である年老いた神曲楽士と、かつて契約関係にあった精霊。殺人の嫌疑をかけられ、追われるレオンのとった行動とは!? 土砂降りの未明、閑静な住宅街の自室で、女性神曲楽士トガノ・キャリアダはその一生を終えた。何者かに撲殺されたのである。マナガとマティアは被害者の娘・マカリーンの証言を得、殺害現場から消えたという謎の精霊を追う。かつて被害者と契約関係にあった金色の精霊、レオンガーラ・ジェス・ボルウォーダン。それが彼の名だ。殺人現場、遺体を安置した警察署、そして葬儀。レオンは不敵に姿を現し続ける。彼の狙いは、そしてその不可解な行動の真意とは!? 黒のポリフォニカ急転の第4弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんの
1
レオンさん登場。刑事だからこそ、やりきれない部分はあるよな。マティアが亡くなっても新しい契約者は探さないってスタンスのマナガにキュンときた。いいよなー、このマティアとマナガの距離感。レオンさんが出てきたので、レオンメインの小説もそろそろ読み始めようかと思う。2020/02/25
じゅう
0
精霊と神曲楽士(あるいは人間全般)との関係を掘り下げる一本。秩序を守る側のマナガと、自分の感情に素直に生きるレオンとの対比がよい。2016/11/16
みっちー
0
☆2- 大切な人を傷つけられた時、人は復讐者になる道がある。けれどそれは傷つけあう復讐の連鎖を招くもの。マナガとマティアは警察官である。守りたくない人でも守り、許したい人でも捕えて犯罪を防ぎ、解決する。警察とはかくも苦しい仕事だ。2015/05/17
takahina
0
精霊と契約2012/12/19
ネストール
0
最初、挿絵からマナガを明確に敵視してマティアを連れ去ろうと狙ってきた非道な奴かと思って読み始めたんですが、とぉんでもない!(マナガ風に)むしろ、かなりカッコイイ精霊でした。カッコよさは本編で読んでもらうとして、名はレオンガーラ・ジェス・ボルウォーダン。数多の神曲楽士と契約してきた精霊。後書きにあるように、なにやら秘密を抱えているようで、さらにシェリカとも関連してくるとは続きがますます楽しみです。(そこまで続いてるよね?)2012/07/09