内容説明
荻窪限定で演奏していた奏者たちにハリウッドジャズフェスティバルへの招待が。しかし、海の向こうで事件に遭遇。猿沢と比嘉に容疑がかかる!! 海外レーベルからビッグステージへ招待された奏者たちは北米へ旅立つ。だが出演予定のジャズフェスティバル開幕直前、殺人事件に遭遇、猿沢と比嘉が拘束される。事件の影には、ベトナム戦争と合衆国政府に関わる秘密が隠されていた。『復讐のフェスティバル』改題。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうけん
13
<脱> 今までとはちょっと違う物語の展開にとまどう。僕はどんな作品であれ先に「解説」を読む。今回はその解説にあった一言が気になっていた。それは「本格推理」。おいおいちょっと違うだろ。今野便覧さん,少しばかり気の利いたミステリーネタを思いついたからと云って,この4人の面白物語を変な方向へ引っ張ってくんじゃねーよ! だが結局心配無用であった事だけ書いておく。すまなかった。2021/06/01
gonta19
9
2010/10/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入2011/6/10奏者水滸伝シリーズの第五弾。アメリカの大手レーベルからジャズフェスティバルに招待された四人。アメリカに着いたその夜、ホテルで殺人事件に遭遇。猿沢は犯人と間違えられ逮捕される。ジャズフェスティバルに出演するためには当日までに真犯人を探さないといけないが…久しぶりに読むこのシリーズ、何時もながらの四人の活躍は良いのだが、今野さんの初期作品にありがちな、初期の設定がシリーズが進むにつれ薄れてしまい、格闘技色だけが強調されてしまっている。今作2011/06/10
kinshirinshi
4
四人はハリウッドジャズフェスティバルに参加するため、はじめて海を渡る。しかしこの四人の行くところにはもちろん事件が起こる。今回は猿沢がソロを取るはずが、いまいち主人公になりきれず、比嘉に喰われている感じが否めない。いちおうグループのリーダーという設定だが、存在が地味で、作者も彼をメインにするののは難しかったのだろう。2018/11/04
詩界 -うたか-
4
#読了【#奏者水滸伝】シリーズ第五弾!ハリウッドのジャズフェスティバルに、招待された四人だが、チェックイン時間が過ぎて予約が取り消されてしまい、知り合いのいるサンタモニカへ向かう事に。しかし、事件が彼らを待っていた。◆こう事件起きると警察物読みたすぎる。2019/11/17
はちくま
4
『テイクジャム』のむんむんした熱気の中ではなくて、野外での演奏だけに、いつもとちょっと違う雰囲気。今回はミステリ色が濃くて、ロスを舞台にした海外ミステリのほのかな香りすら漂う。個人的に遠田さんのファンなので、今回、クールな遠田さんがいつもより人間臭くてきゅんきゅんした。2012/09/28
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