内容説明
ライブハウス“テイクジャム”に帰ってきた古丹(こたん)・比嘉(ひが)・遠田(おんだ)・猿沢(さるさわ)の4人。米国で成功した彼らを熱く追う人々の中にロスから来た中国武術の達人、陳翔(チェンシャン)がいた。空手家でもある比嘉は彼を好意的に迎えるが、他のメンバーは微妙な警戒心を抱く。かつてない脅威と国際的陰謀が4人に迫る!! <『裏切りの追跡者』改題>(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
11
2011/4/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。2011/6/16〜6/17アメリカでの公演を成功裏に収めた四人は帰国の途につくが、空港で銃撃事件に巻き込まれる。何とか無事帰国した四人であるが、ロスから来たという陳翔が比嘉を訪ねてきて、試合を申し込む。陳翔の狙いは何なのか?今作は、四人の演奏シーンもたっぷりで、ストーリー展開にも無理がなくgood。次作がシリーズ最終作なのが惜しいが、早く読みたいぞ。2011/06/17
りょうけん
8
<語> 『超常友達カルテット』6作目(今野さん,いや出版社さん。現題名の『水滸伝』は返上した方がこの先無難でっせw)。本作は考えてみると最初からずっと「英語」がひとつのキーワードになっているのに気付く。1980年代の前半だから今と比べると英語を解する日本人はづっと少なくて,その事をストーリー展開のポイントに据えることが出来たのだ。2021年の現在では全く陳腐な事だ。当時の作者には何がしかの英語コンプレックがあったのだろうか。この現象,後の作品には見られない。まあ,ともかく面白い作品ではある。2021/06/05
はちくま
6
この作品は没入度高いかも。古丹や比嘉サンと一緒に戦い、上人サマと一緒に断食してたおかげで(脳内でだけど)、読み終わった後ものすごく疲れたー。でも心地よい疲れだからいいか。ご贔屓の遠田さんが巻を追うごとに人間臭くなっている気がして微笑ましい。次回で最終巻なんですね。寂しいな。2013/01/24
シロー
5
ノムさんが「野球界広しと言えども野球の話ができるのは野村さんだけですよ」って落合さんに言われたらしいですけど、達人同士の会話って楽しいんでしょうね。そしてそれを裏切られた比嘉さんの心の痛み…一見軽いけど一本気な男の魅力満載でしたね。2013/08/03
kinshirinshi
4
奏者水滸伝第六弾。一周回って、また比嘉のソロに。猿沢に「トラブルが比嘉さんを追ってくるとしか思えないですね」と言われるほどの無茶ぶりで、今回も自分から事件に巻き込まれていく。本書はそんな彼の成長を描いた作品でもあり、比嘉は一人で突っ走ることをやめ、仲間を頼ることを学んでいく。特に古丹とのバディぶりは見ていて微笑ましい。遠田との茶室のシーンもよかった。2018/11/05
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