内容説明
幕末の風雲児・坂本龍馬33年の生涯を、稀代の経済人・岩崎弥太郎の視線から描くオリジナル作品。討幕を目指す薩長両藩が勢力を拡大し、勢力挽回を目論む土佐藩の山内容堂は龍馬の奇策「大政奉還」を手に京へ乗り込んでいく。政治的緊張が高まる中、龍馬も京に向かうが……。シリーズ完結巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香
21
800年続いた侍の時代が終わる。大政奉還までの道のりが奇跡みたいな最終章。何故、龍馬が暗殺されるのか長年疑問だった。教科書には書いてない気持ち、志を省くと歴史はただのカサカサとした化石みたい。水を得て動き出した彼らに触れ、改めて、それぞれの苦渋、正義が伝わってきた。その容易でない決断の重さに圧倒された。『誰かに恐れ入っちゅう暇はないですきに』龍馬みたいに素直に。胸が苦しんだらそれは私の意に反すること。見逃さないでいこうと思う。龍馬から、慶喜から、一生懸命役目を全うした先人達から生きる勇気を貰える作品。2018/03/10
り こ む ん
15
全4巻読破。ドラマのノベライズだから、ちょと坂本龍馬がかっこよすぎるような気がしなくはないけど、土佐時代から始まり、イロイロ模索し、人に出合い成長して、日本の為に己が信じる道をすすむ姿は、本当に人を魅了する。坂本龍馬と言う人物が、国を作り上げていたらと…たら、れば、を思わずにはいられないな。2013/03/26
chii
11
笑って暮らせる国を作ることを願った龍馬のお話もこれでおしまい。TVの最終回は11月28日・・・あぁ終わってしまうんだなぁ~(泣)龍馬が暗殺される映像がどんなものなのか楽しみだけれど、終わってしまうのが悲しすぎる。高杉新作の友情のところはTVでもお話でも涙が止まらなかったぁ~。龍馬~~。2010/11/08
小雀✡ずーっと積読減強化月……
10
大河ドラマの最終回、龍馬の最後が怖くて観られなかった。年明けてから漸く観て泣きました。 何故、公武合体ではいけなかったのだろうか。新選組・龍馬・高杉好きとしては、薩摩と慶喜が許せない。2013/05/22
まいぼん
5
龍馬の最期、「この命を使い切れたかのぅ…」という問いには、無私無欲で新しい日本の建国という大志のために走り続けた龍馬の一生が表されていたように思った。命を使い切る、使い切って生涯を終えるという父の教えがあったからこそ、あれだけ欲を捨てて日本国の未来を見据えることができたのではないか。2015/03/31