内容説明
幕末の風雲児・坂本龍馬33年の生涯を、稀代の経済人・岩崎弥太郎の視線から描くオリジナル作品。土佐を脱藩した龍馬は、大坂、京、そして江戸へと向かった。幕臣・勝海舟の弟子となり、海軍操練所で海軍建設に奔走するが、やがて操練所は閉鎖となり行き場を失ってしまう。番組第14回から27回までを収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎
21
攘夷を叫び過ぎた声は誰の声も聞こえない。その業火は飛び火し、京の街を、人々の心をことごとく燃やし尽くす。。『けんかをせんと日本を守るにはどうしたらえいかを考えゆう』一つの国だとばかり思ってた日本。各藩には悔恨が埋もれていた。静けさを保っていた200有余年の間、その時をずっと待っていたのだと知る。おりょうの『みんな日本を守りたいと言うのに己の生き方はなかなか曲げられない』が本音。『おまけゆうがは物ではのうて人の気持ちじゃゆうことを知ったがじゃき』攘夷も開国も知ったことかという弥太郎が至極真っ当に思える。2018/03/03
小雀✡ずーっと積読減強化月……
10
どの辺りまで史実に基づいて描かれてるいるのか解りませんが、この龍馬は魅力的だと思います。 まぁ、個人的に福山サンが好きってのはありますけども(笑)2013/05/18
まいぼん
4
土佐から飛び出して日本、世界の未来を見据えようとする龍馬。それでも土佐の旧友を大切にして守り続けるところに、龍馬が人から慕われる理由の一つがあったのではないか。かつては近くにいた人間と志を同じくできなくなったときにも、変わらずに大切にできる懐の深さが、後の偉業を可能としたのだろう。2015/03/18
ゆん
4
図書館借り。武市さんが・・・以蔵が・・・とっても切なすぎた。誰もが日本のために、と思って動いているはずなのに、そのときの時勢によって善悪が変わってしまう悲しさ。いろいろ考えさせられます。2010/12/14
jupiter68
3
壮絶な武市の最後には心が動いた。言い方が変だが、この時代皆本気で生きていた。素晴らしいと思う。その様子が生き生きとえがかれている。2011/12/17