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内容説明
2015年をめどに日本中の全所帯に光ケーブルを引き、ブロードバンド環境を整えようという「光の道」構想。「光の道」推進派のソフトバンクの孫社長と、これに「全面不同意」を表明したITジャーナリスト・佐々木氏の“時間無制限・一本勝負”。ツイッター上の果たし状から始まった白熱対談のすべてを収録し、あらたに佐々木氏による「いざ、巌流島へ!」と「ソフトバンクは“モンゴル帝国軍”である」の2章を加筆した増補版。孫正義は“平成の龍馬”になれるのか?
目次
いざ、巌流島へ!―まえがきにかえて(佐々木俊尚)
激論「光の道」第1章(国費を一円も使わずに、いまある日本中のメタル回線を一〇〇パーセント、“光”に替えてみせる―孫正義の提言1;いまの状況において何をすべきか?その『集中と選択』において、やるべきことが違うんじゃないか―佐々木俊尚の反論;一番重要なのは、情報を流通させる真ん中のプラットフォーム。ブロードバンドだけでは全体がうまく回らない―佐々木の提言;オール光にすれば、2600億円の赤字部門が年間3500億円の黒字会社に生まれ変わる―孫の提言2)
激論「光の道」第2章(光を使った利活用の例(1) 電子教科書
光を使った利活用の例(2) 電子カルテ)
Intermission ソフトバンクは“モンゴル帝国軍”である(佐々木俊尚)
激論「光の道」第3章(電子カルテでコスト三割減を目指す;クラウドの情報は誰のもの?;ガラパゴスからガダルカナル化する危険性;国費をむさぼれない仕組みを)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめタンク
12
2015年までにメタル線を全廃し、全世帯に光回線を引く。それも国費を一切使用せずに。NTTの赤字部門が3500億円の黒字部門となる。言っている人が孫正義だという事に説得力を感じてしまう。彼は熱い人だ、とにかく熱い。本当に実現してしまうんじゃないかとさえ思う。ただ一つ残念なのが、全世帯に光回線が引かれたのちに実現するのが「電子カルテ」と「電子教科書」だけという点だ。ここがスティーブジョブズと違う点だ。彼にはプランには夢がある。しかし、孫正義氏のプランはどこか金儲けの臭いを感じてしまうのだ。2011/05/12
おらひらお
4
2010年初版。孫正義の経歴を見ると胡散臭さが隠せませんが、強いリーダシップと突進力(突破力か)はこの対談にもよく表れています。難しい言葉には註がふられていて、理解しやすい本でした。あと、最近タブレットの普及が進んでいるので、電子教科書の時代ももうすぐかもしれませんね。2012/07/08
星空の挑戦者
3
江戸末期、外国から最新の武器を仕入れて反政府軍に使ってもらう。決して政府に手渡さない。新しい国のかたちを見通した男、坂本龍馬が行ったことと自分を重ね合わせている孫社長。Appleを認めさせ、仕入れた武器(ipad, iphone)を政府(NTT)には手渡さない。日本は変わっていない。だからこそ世界をみれば政府の隙をついてビジネスが次々と生まれるのだろう。龍馬になりたい孫社長の魂は幕末に生きている。2011/09/16
yori
3
★★★★☆ 国費を一円も使わず、メタル回線の料金と変わらないのであれば、「光の道」は実現させて欲しい。電子教科書とか、想像するとどうなんかなぁと思わなくもない。見たいものが、知りたい事がワンクリックで現れる。そういう風に育った子達は、実際に自分の目で見に行こう、ってなるかな、、?2011/07/28
gokuri
2
孫正義の生の声がきけるような書籍。 佐々木氏がかなり常識的で冷静なのに対し、熱意でおしまくる孫社長がほほえましい。ライブで対決したということがなによりすばらしい。2013/07/06