内容説明
竹光侍とは、何者なのか?
神田界隈で、辻斬り事件が横行していた。
下手人と目されたのは、かたぎ長屋に住む浪人・瀬能宗一郎だった。
嫌疑を晴らすため、長屋の大家で元岡っ引きの与左衛門、そして旗本の御輿大三郎らと結託して、宗一郎は一計を案じる。
その一方、一巻の「狂剣」で対峙した凶剣士・木久地真之介が、執拗に宗一郎を追ってくる。果たして、その理由とは。
竹光差しの浪人・瀬能宗一郎。その出生の秘密に迫る松本大洋の人気コミック原作小説、堂々の第二弾刊行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
40
ヒールの木久地が捕まってしまった。これで終わるはずがない。どこかで脱獄するのだろう。テンポよく進む。2021/07/16
ねむたい
10
非常に面白い。辻斬り退治に鬼退治、宗一郎の出生の秘密もちらほらしつつ、ユーモアも忘れない。この登場人物たちと同じように、宗一郎の純朴な人柄に惹かれて、次は3巻です!2011/11/26
海猫
6
2巻になってもユーモアは健在ながら徐々にダークなトーンが出てきた。主人公の出生や過去に迫るエピソードありでこのあたり、次巻でどう展開し広がっていくかが次巻の見所になりそうだ。2011/08/22
すうさん
4
絵の素晴らしさから読み始めた「竹光侍」。主人公の瀬能宗一郎の独特のキャラクターがすこしずつ出始めている。長屋の人たちの生活や子供の友達、勘助や神輿大三朗というまたひどくエキセントリックな人物。それと刺客の与左衛門。特に与左衛門を描く時の墨の使い方が素晴らしい。人物の深い闇や強さが絵に表れる。色でなく墨の濃淡でこれほど描けるのは日本の絵の素晴らしさ。いよいよストーリーが始まる第二巻というところか。2018/07/25
nyaboko
4
腰に竹光を差した田舎剣客宗一郎が江戸の町を徘徊する話第二段。ちょっとずつ彼の過去が暴かれだして俄然面白くなってきた。そしてこっちこそ鬼に相応しい木久地の不気味さが、ただの日常人情話にスパイスがきいてていい。宗一郎にとって、勘吉と仲直りできたのが一番嬉しかったんじゃないかなぁ。2012/07/28