内容説明
玉川で獲れた初鮎を若い衆が夜通し走って運び将軍家へ献上する鮎道中の季節がやって来た。内藤新宿の老舗鮎問屋・蔦屋が毎年その任を務めるが、道中を妨害しようとするものがいるとの噂が流れる。左門町の木戸番・杢之助は、道中の護衛役を頼まれた浪人の榊原真吾や棒手振の松次郎らとともに自ら担ぎ役となって街道を走り、襲ってきた賊たちを叩き伏せて捕まえるが・・・。
感想・レビュー
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ikyo_01
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シリーズ17作目 今回は杢之助さんと榊原さまの距離がちょっと離れているように感じました。いつも通り思いは同じで一緒に行動もしているのですが 策を練るのが一緒でなかったせいでしょうかちょっと寂しいなぁ。鮎を担いで江戸をひた走る姿は見てみたいなぁ。2010/10/26
kwy8791
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甲州街道の鮎道中なんてあったのかぁ。昔住んでた調布某所の地名が出てきて懐かしかった。前回の交通事故と言い、独特な状況設定が多くて面白い。筋は勧善懲悪の王道パターンなんだけど、こうした設定で見せる部分もあって、読んでいて飽きない2012/11/14