内容説明
社交界で縁結びの達人としてひそかに知られるフランチェスカは、ラドバーン伯爵ギデオンの親戚から伯爵の花嫁探しを頼まれた。わずか4歳のときに誘拐され行方不明になっていたギデオンは、つい最近、27年ぶりに見つかった噂の人物だ。爵位も財産もある立派な花婿候補だが、貴族の枠にはまらない性格が災いして難航しているらしい。そんな彼が意外にも、勝ち気な性格で紳士を寄せつけない令嬢アイリーンを花嫁候補リストに加えるよう言ってきた。フランチェスカが期待を寄せて紹介したものの、二人は早々に口論になって……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絳楸蘭
9
いつものロマンスに加えて今回はちょっとしたミステリーがあって、そちらに気をとられてしまった。しかし、今までのヒロイン&ヒーローはみんな一目惚れでスタートしているなぁ。いいんだけど、でも出合いの場からフランチェスカの手を借りるってのも見たいかも。2013/05/19
ばん
4
シリーズ2作目。オールドミス間近のヒロインが作中で何度も絶対に結婚しない!と言うもんだから途中からしつこく感じた。理由も納得できるし、そう自分に言い聞かせてる姿が可愛いんだけどね。4歳の時に誘拐されたヒーローは自分の力だけで生きてきたので性格が良くも悪くも貴族らしくなくて良い。押して駄目なら引いてみろ、な駆け引きも知っていて強引すぎるヒーローが苦手なのでちょうど良かった。誘拐事件の謎解きが2時間ドラマみたいで読んでて楽しめた(笑)2016/09/15
黒崎ディートリッヒ
4
1816年イギリス。恋に不慣れな男女の縁結び役をしている、未亡人フランチェスカが今回キューピット役を依頼されたのは、4歳の時に誘拐されて27年ぶりに発見された伯爵家子息ギデオン。だが彼が花嫁候補に選んだのは、恋愛に興味がない勝気な令嬢アイリーンで?! ヒストリカル・ロマンス。『伯爵夫人の縁結び』シリーズの2巻目。今回のヒーローは、幼いころに巻き込まれた誘拐事件のトラウマで、自分を平民だと思ってる青年貴族というある意味凄い設定。そんな彼と、非モテで男性恐怖症気味な貴族令嬢というヒロインの、ドキドキする話2014/11/10
ジャカルタ行きたい
3
ヒーローは子供の頃から苦労して成功したけど真の幸せを手に入れるためにもう一苦労って感じでしたね。ヒロインは現実だったらとても友達になれそうにないタイプだけど、あんなに頑なになった経緯も理解できるしなかなか面白いキャラでした。そんな二人の強く惹かれ合いながらの対峙シーンが一番ワクワクしましたw しかしフランチェスカ乙でした~どうやら自分のご縁には目をそらしてるようですが・・・そこ辺が気になるのでシリーズ読もうと思います。2014/06/27
くるくる
3
再読。伯爵夫人の縁結びシリーズ。暴力振るう系だった父親のせいで、独身主義者の主人公が、長年下町で育った伯爵と反発しながらひかれていくお話です。この著者のクラッシックシリーズ大好きです2013/04/21