双葉文庫 八州廻り浪人奉行 ： 1 天命の剣

著者名：稲葉稔【著】

双葉社（2014/05発売）

• ISBN：9784575664447

内容説明

中西派一刀流宗家の妾腹・小室春斎は、剣の腕を見込まれ、欠員が出ていた関東取締出役（八州廻り）に推挙される。着任早々、薬種問屋で主人から奉公人、同僚まで惨殺される事件が勃発。下手人の手がかりは、肩に彫られた鴉の刺青のみ。亡き父の遺言を胸に、春斎は賊を追って上州路へと旅立つ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[やま]

八州廻りを拝命した小室春斎が活躍する物語。浪人の小室春斎は、中西派一刀流三代宗家・中西子啓の妾腹であった。八州廻り二人殺された代官の榊原小兵衛は、腕っぷしが強く、剣の遣いて春斎を、八州廻りに推挙する。春斎は、父の遺言を思い人のために尽くす仕事として引き受ける。早々に春斎は、元同僚の八州廻り二人殺された調べを始めると凶悪な盗賊「仏の喜十郎」が炙り出されてくる。その盗み方は、十数人で押込み、女は犯したのちに殺し、証拠を残さないために去るときにはすべての者を殺して、金蔵の金を全て奪っていく。🌿続く→

2022/07/23

[とし]

八州廻り浪人奉 行第1巻「天命の剣」。主人公小室春斎が八州廻りになって４年後 からの物語『真 八州廻り浪人奉行』に対して、諸国放浪の身で浪人であった主人公が、狼藉を働くやくざ者を袋叩きにしている所を八州廻りの手付が目撃して推挙され八州廻りになり活躍する物語。展開がスピード感があり面白く読め、シリーズ並行して読むと楽しめる。

2013/12/11

[めにい]

ものすごく正義感が強い。ていうか強すぎ？？裁かずに切って捨てるところが、何とも。佐藤雅美のシリーズを読んでいるせいか、抵抗があるなあ。

2013/12/15

[犀門]

#101★★★★☆浪人小室春斎が如何にして八州廻りになったか？に興味が湧いて古いシリーズに遡ったが…あれ？こんなに安易だったの？と思うほどの肩透かしを喰らった。でも、仕事に就いてからの話が面白いのでOK。

2014/08/08

[ほぅ子]

剣の腕を買われた春斎が八州廻りとなり、正義の剣を振るうお話。好きですねー！w どんなに陰謀を巡らされても負ける気がしない主人公って、水戸黄門的お約束といぅか…安心して読み進められますょね。割と色っぽいシーンが多いのに肝心の春斎が禁欲的なのが、女子としては好感度が高いです！

2017/07/16