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内容説明
将来も恋愛も、全部が“未定”。残りわずかな高校生活は、噛むとがりっと音がする。--市村(いちむら)みかこ、17歳。席替えで隣に座った緑川(みどりかわ)はいまどき赤えんぴつを使う変な奴。最初は何とも思ってなかったみかこだが、たまたま2人とも同じバンドが好きだったことから、2人の関係は少しずつ変わり始める…。新鋭がオールカラーで紡ぐ人生17年目・女子高生みかこの日々。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
60
再読:思春期の混沌としながらも物凄い透明度で駆け抜けていく感じが今日マチ子さんの青にぴったり。あまりおしゃべりじゃないみかこさん。言葉が砂時計のように溢れだす仲良しのナオちゃん。絶妙に微妙な空気を纏った緑川くんのヘッドフォンから零れる音で知る、繋がる世界。少しの緊張を持ちながらも深いところで繋がり始めている2人目のママ。自分の恋。友達の恋。好きな人の恋。それだけに世界を支配されたあの頃は、なんとも残酷で切なくてかわいくて愛おしい。緑川くんとみかこさんのこれからの距離も楽しみ。2016/06/17
凛雪
55
初読み作家さん。作風がとても私好みのゆるゆる&ふわふわな雰囲気で一気に魅了されました。オールカラーなのもすごくよかったです!文字がなくても、イラストだけでスッと心に沁み渡ってくる素敵な一冊です。2014/08/11
LIV
14
電子書籍にて。漫画というよりは詩集と言った感じ。思春期ならではのもやもや感。文章に書かれていない部分を読む系の作品。結構面白い。2014/09/26
まなき
10
電子書籍で無料にて。詩集みたいな短編集。淡い色の水彩絵の雰囲気がなんだかホッとする雰囲気。一昔前の甘酸っぱい素朴な話が盛りだくさん。学校机に広げたチョコマーブルを、色とりどりの星雲にたとえる話や、男の子との事が少しずつ気になり始める傘の話が印象的。『彼女の口から言葉が落ちてくる』の言葉の表現も好きだなあ。2014/09/28
ふく
7
赤色ベースのみかこさんと、緑色ベースの緑川くんと、それぞれの視点で、断片的に描かれる、付かず離れずな微妙な距離が素敵です。みかこさんのお友だちのナオさんが、また、良い味を出してます。まんがの構図とか形式みたいな議論の題材に取り上げられることもある、#07『砂時計』の「言葉が落ちてくる」描写あたりは、秀逸なのですが、ウサギのように泣くところとか、お泊まり会での「へえー/うちもそう!」とか、主役各のみかこさんや緑川くんがわりと無表情な方々な分、コロコロと表情が変化するナオさんの存在が嬉しいです。2009/11/01