内容説明
なりは素浪人だが、歴とした御家人の三男坊。権威や忠義が大嫌い、自分より弱い者には滅法強く、強い者には近づかない鹿角彦輔(かづのひこすけ)。そんな彦輔に道連れの仕事を見つけてくる藤八、蹴鞠上手のけちな金貸し・鞠婆など、個性豊かな面々が江戸を舞台に大活躍。コメディとシリアスが絶妙に合わさった傑作時代小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Dai(ダイ)
19
脇役がしっかりしててよい。主人公よりも敵役が主人公らしかったり。のめり込むほどではないが充分楽しめたし続刊もあはならば読みたい。2015/03/25
タカシ
8
後家人の三男坊の鹿角彦輔は藤八が持ってくるいろんな道連れの仕事をするが…。彦輔と浪人の隼人が対称的で面白かったです。話も短編なのでスラスラ読めました。鞠婆は笑えました。2015/05/03
takahiko
7
時代小説ですが、思わずあっと声がでてしまう、驚きがあります。ミステリー好きの方でも十分楽しめます。続編が期待できます。2011/04/26
たーくん
7
御家人の三男坊彦輔が個性豊かな面々と繰り広げる時代小説。2010/08/17
Anna Shibata
5
思わず笑ってしまう、という意味で面白かった。こういう軽妙なコメディタッチの時代小説で、本当に笑えるものがあるとは思わなかった。あり得ないようなキャラが立ったキャラクターばかりが出てくるのに、ちゃんと"江戸の粋"のようなモノは外していない。続きがあるようなので、ぜひ読みたい!2017/06/01