内容説明
つい最近まで存在すら知らなかった父=闇皇の跡を継ぐため、今日も今日とて変人陰陽師・安倍晴明の無茶ぶりなしごきに耐えつつ、ブラコン弟・言らと賑やかな日々を過ごす后。そんな賑やかな一行が、今回は愛宕山=修験道の山を登ることに。そこへまたもや后を狙う闇世界からの刺客が! それはヘタレ皇子らで大したことがなかったのだが、その陰には、今まで真意を掴めなかった役小角が!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
12
役小角の反乱・・・未遂だけど、後継者問題は振り出しにもどった。兄弟仲は良過ぎるほどなんで問題はない?けど(笑)。今回は后の母、比紗の情の細やかさと強さが素敵。あと、晴明の后への忠誠心がわかりにくくて、(私が)とても気になります(笑)。2012/11/20
真空 京
7
サブタイトルの「偽悪の革命家」=「役小角」まんまの内容でした。役小角のやり方は不器用すぎて読んでいてハラハラしてしまいましたが、最後に后との会話で役小角が見せた笑みが救いかなと思います。あと晴明のために后が…というシーンは、后は晴明のことも大切に思っているんだなと嬉しかったです。驚く晴明が可笑しい。今回も甘雨、瑞宮の后を巡ったバトルは健在で表と裏の顔を使い分ける彼らが大変楽しかったです。意外だったのが華が見せた言動、まさか晴明の命令を聞かずに后を守ろうとするとは思いませんでした。華ナイス。2013/02/03
梅みかん
3
冷徹な野心家かと思えば、民の痛みを知り動く情深いところもあってた役小角は意外だった。最後の晴明とお互いにうちの皇子自慢してるのが笑えた。2016/06/01
repemon
3
シリーズ4冊目。登場人物が勢ぞろいでドタバタしていたけど、飽きてきてしまい一気に読むのは少し辛かった。主人公が常識人でつっこみ役というのもあるけれど、人目を気にしすぎなのでは?いくら美形に囲まれていようが、弟に熱い思いを語られようが、公共交通機関でや通行人の目線まで気にする描写が多すぎて気になってしまった。人目ばかり気にしていてもしょうがないと思ったけど、これが俗にいう日本人的感覚なのかと海外との差を考えてしまった。2015/09/28
ちいたけ
3
役小角ワールドか?。2015/04/24