内容説明
鬼神蠢く学園都市、予言の果てに何が起こる!? 美作研究学園都市に傷心の旅から戻った白石と龍造寺。しかし、学園は鬼神の巣窟の如き有様だった。“有鬼派”大生部(おおふべ)の不気味な活動。『本草霊恠図譜』を守らねばならない。奇妙な伝承のある牛首塚古墳の発掘、謎の予言メール、驚愕の陰謀が進んでいた。“蠱猫”小夜子たちは阻止すべく戦う。衝撃の妖怪伝奇小説! (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しおつう
22
『件』という妖怪、中山一郎氏がYouTubeに上げていた特集を見た記憶がある。牛の胴体に人間の顔。産まれてすぐに何か大きな予言を語り、間もなく死んでしまうという何とも不可解な怪で、確か中国地方で多く目撃されているということだった。本作ではその性質を利用して好きなように物語が展開される。落ちもまた然別。賛否両論有るとは思うが、自分なら、同じように考えるかもしれないということで可。2019/01/17
じゅんぢ
15
白石君のへたれっぷりが今回も健在。しかし最後のシーンがかっこよかった。2017/10/23
ちる
7
うーん…、なんだかモヤモヤが収まらない。ページ数のわりに結局これか…という感じです。これからどうなるの?2014/01/15
せいや
4
★★☆☆☆ 皆が死んだ方の世界はその後どうなったのだろう、とか考えてしまう。時さんが生き返って(?)良かったけど。2013/03/26
マイ
4
え~そんなオチ! まあ確かに生きかえらせろ!と思ったけど。件獣が時間を司ると言ったあたりから分かってはいたけれども、そこまで戻るか?と私は言いたい。この分厚い600ページ弱の本はなんだったんだ。やっと終わって、最初に戻る。うまい!うまいけど、終わった後の何ともいえない脱力感。これは如何ともしがたい。まあとりあえず時さんが無事でよかった。いいよな~この人。大好きだよ。2012/12/12