内容説明
ネット財閥「アクトグループ」を標的とした連続爆弾テロ事件が発生。赤坂のビル地下、臨海副都心の巨大建設現場が爆破され、さらにサイバーテロも…。迷走する捜査、隠蔽される真実。公安のはみだし者、並河警部補は、防衛庁から出向した若い丹原三曹とたった2人で調査に乗り出すが、丹原はテロの実行犯「ローズダスト」のリーダーと面識があるらしい。テロ集団の正体は? 『亡国のイージス』の福井晴敏が、東京の心臓部を舞台に、史上最大級のスケールで描く力作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
87
喋りが『』「」()に分かれている?小説。都心で連続爆弾テロ事件発生。主人公達が解決させようと乗り出すが、スケールがデカイよ!(¯―¯٥)2019/09/12
KAZOO
41
長編第4弾。「亡国のイージス」「終戦のローレライ」「人類資金」ときてこの作品です。また映画を意識しているような感じです。DAISという組織が出てきてその因縁が・・・ということで話が進んでいきます。いつものことですが登場人物がそろわないとなかなかテンポが進みません。2014/09/20
KAN
38
久しぶりの福井さん。長く感じてしまいました。いつも、先がきになり、主人公にとてもひかれるんですが。次いってみます。2018/07/07
gonta19
38
2009/2/14 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 2013/2/28~3/5 久しぶりに読む福井作品。いやいや、相変わらず硬派な展開で、登場人物の設定も魅力的。続きが楽しみ。2013/03/05
姉勤
37
スマホが普及する以前の東京。IT巨大商社の役員を狙った爆弾テロが起こる。偶然現場に居合わせた閑職に追いやられた中年警部補と、面影に未だ少年ぽさが残る特殊公務員の青年の邂逅。作者の読者ならお馴染みのバディを組ませてのアクションもの。オタクが好きなものを説明する際に早口になるように、横溢する状況描写と固有名詞、それが物語世界の住人、いや秘匿されたミッションの組織人たらしめる。平和憲法に不都合な汚れ仕事と、その後始末に絡むテログループの真の目的は開示されぬまま、予告された犯罪は完遂され、さらに状況は進行中。2024/11/04