文春文庫<br> 赤絵の桜 - 損料屋喜八郎始末控え

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文春文庫
赤絵の桜 - 損料屋喜八郎始末控え

  • 著者名:山本一力
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167670078
  • NDC分類:913.6

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内容説明

わけあって刀を捨て、町人として損料屋を営む喜八郎。近ごろ江戸で大人気の湯屋の裏側を探るうち、大掛かりな犯罪に気づく…(表題作)。喜八郎と札差の伊勢屋四郎左衛門が、規模こそ違うが同じような詐欺にあう。その意外な犯人とは…「逃げ水」。密かに想い合う喜八郎と老舗料亭の女将・秀弥。二人に仕掛けられた粋な悪戯…「初雪だるま」。江戸・深川を舞台に、情に厚く男気溢れる喜八郎が、札差たちと権謀術策の限りを尽くして渡りあう連作時代小説シリーズ第2弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tengen

49
武家青山の投資話を断った伊勢屋の番頭二人が毒を盛られた!そんな青山の誘いに乗ってしまう米屋清八。三千両という大金の貸付けと禁制品に関わってしまった米屋を救うべく喜八郎は動く。☆まさかあの伊勢屋、そして損料屋までもが騙りにハマってしまう。仕掛けたのは何と!☆片付いたはずのほぐし窯一派の悪行か?江戸屋貸し切りでの悪態で秀弥が青山から刀を突き付けられる。秀弥のピンチに喜八郎が必死で駆け付ける。またもや騙りにハマる喜八郎であった!☆彡胸すく清八の顔が浮かぶ。☆ほぐし窯/赤絵の桜/枯れ茶のつる/逃げ水/初雪だるま 2017/03/09

Atsushi

34
損料屋喜八郎シリーズ2作目、五話からなる連作短編集。江戸押上村で営業を始めた怪しげな湯屋騒動を解結する表題作も良かったが、ラストの「初雪だるま」には思わずニヤリとさせられた。前作で一番の敵役だった伊勢屋が喜八郎に頭が上がらない米屋政八と手を結んで、相思相愛の喜八郎と江戸屋の女将秀弥を結びつけようとするお話。大がかりな騙りも粋で爽やかだった。2018/09/02

ううち

21
第2弾。初登場のおまきちゃんがカッコよくてスカッとしました。今回は損料屋の仕事にも触れられていて、そっちもなかなかしっかりした商売をしているのが伺える。お寺で出された食事が美味しそうでした。質素ながらも良く考えられているところがポイントだったのかな。ラストは思わずニヤリとしてしまった。喜八郎と秀弥さんがより一層近づくと良いな。2016/11/11

コージー

20
損料屋喜八郎の第2弾。一作目を越えて人の奥深さというか、関わりがより深くなり、面白くなっている。どれも良かったが、「赤絵の桜」の最後の俊造のセリフと、「初雪だるま」のラストの2人が良かった。まだまだ山本さん読みますよ~。2015/02/25

Makoto Yamamoto

19
シリーズ2作目。 前作では結構武闘シーンもあり、それはそれで楽しんだが、今回は人情味があふれる。 騙りが伏線になっているが、締めではホットさせる温かみがある。2018/04/09

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