内容説明
後ろ盾である教皇が暗殺され、「人族と混血の国」から逃亡する鋼の風。暗殺を使嗾したのは至高(かみ)にもっとも近いとされる龍族なのか? ベルネ、ふたたび大山脈へ――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅蓮
5
再読 いよいよ旅の仲間が勢揃い・・・(笑) 元聖騎士団団長で隻腕の猫族ブロンデル、大学で民俗学を教えている犬族フローレンス、龍族にあった事により裏町で詐欺師まがいの生活を送っている鳥族ロッシ、人族の国から飛ばされた大森林で知り合い『鋼の風』に入団するように勧めてくれた猫族混血のトーニ。久々のトーニちゃん再登場とまさかのマルセルくん再登場。2014/09/06
月華
3
図書館 2008年5月発行。話しが現在と過去を行き来するのがちょっと読みづらいかなぁ、と思います。懐かしのトーニ再登場です。同じく一巻で登場したマルセルも再登場です。全ての登場人物が予定調和の中なのかな。黒幕がちょこちょこ密談中です。2014/05/03
あすべる
2
レスティが桃太郎かなにかに見えてくるお話。それにしても聖騎士のおじさん。頭固いです。2012/02/19
ao
2
最初、はて。ライゲンベックさんがこの巻も乗っ取るのかとドキドキしたものの。始まってみれば不慣れな若様に元聖騎士のブロンデル、気の利く下男の位置にレスティの珍道中。仲間を増やしつつ龍族の地へと向かう一行、その間にも政治的陰謀と種族間の差別がさまざまな事件に出会う。そして、レスティは自分をベルネと呼ぶ懐かしい人物に出会うのだが…。ラスト、ライゲンベック、ただの一言で場を変えてしまうのが格好良すぎるなぁ。で、次で終わるのかね?2008/07/04
Hammer
1
傭兵団鋼の風は後ろ盾の教皇が暗殺されたため雌伏の時。しかしレスティはいよいよ本来の目的である龍族の住む大山脈へ向けて旅立つ。人、猫、犬、鳥、の各種族が仲間に加わり、さらに人猫混血のトーニにも再会する。あとがきに桃太郎だ、ブレーメンの音楽隊だなんて書いてあったけどなるほど。すべての種族でパーティ組むとそうなってしまうよねえ。堅物の騎士ブロンデルもいいけど、破れかぶれの生活で飛べなくなった鳥族ロッシがいい味を出している。トーニも再登場してよかった。使い捨てるには惜しいキャラだと思っていたので。2011/10/29