内容説明
「では始めましょうか。僕たちの戦争を」。飢饉に加え、容赦なく課せられる税。領主の暴虐に農民たちはついに立ち上がった。圧倒的な戦力差を前にしたレジスタンスを率いるのは、<オーセルの賢者>と呼ばれる一人の若者。彼は六年前の北国との紛争で天才的な知略を尽くし、王国を勝利に導いたという噂の持ち主。後に、王国にその名を轟かす知謀権術の将ジェレイドだ。逆転に継ぐ逆転! 最後に勝利を手にするのは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
34
解放軍結成の経緯が明かされる話。前回も思ったけど、解放軍側のメンツは主人公サイドとして出てもおかしくない人達ばかりですよね。腐りきった貴族の政治から解放される為に武器を取った彼らの心情はよく分かるし、何とかアレス達と和解する方向に行ってほしい限りです。今回の過去編を読むとどっちに肩入れしたらいいのか分からなくなりますね。しかし、この国はもう封建制を変えないとどうしようも無いと思うんだけど今後の展開どうするんだろう。次巻に期待ですね。2015/05/28
しぇん
22
KindleUnlimitedで再読。一応ダブル主人公ぽかったジェレイド側のお話。物語のスタート地点でもあるんですよね。他のキャラが濃過ぎるのと戦略など無視する連中が多過ぎて目立てないのは不遇か2023/04/13
ラル
7
本筋はあまり進まず、反乱軍の成り立ちについて詳細に。反乱軍の主要メンツとの出会いについてもここで。執政官との戦いはまた別の機会に語られるのだろうか。この巻はそれ故に1,2巻のようなアレスによる面白さではなくジェレイドの限られた手札でいかにその場をしのぐかという策略家的な面白さ。話を聞けば聞くほど反乱軍に肩入れしたくなり、アレス寝返らないかなー、なんて。ただ半ば忘れてたけど故郷滅ぼされてるから、そっか、アレスにも憎しみがあるか。英雄としての名声を高めていく一方で、ついに味方側からも魔の手が?次巻も楽しみ。2018/12/18
のれん
5
反乱軍首謀者にしてもう1人の主人公ジェレイド。こっちの方が戦記ものの主人公としては王道感。 どうしても耐えられない圧政に対抗する農民。民を導かんとする貴族。時代が作った身分の壁をどうしても超えられないライバルの行方は。 アレス、ジェレイドはまったく逆の魅力を持ってるキャラでどちらの勢力も映える。 作者の群像劇好きはかなりのものと見た。2019/03/05
おやぶん
5
前巻では両軍の英雄があいまみえることになったけど 今作では主人公アレスと反乱軍のリーダーであるジェレイドが邂逅することになる。 話の中心は反乱軍ができるまでの成り立ちを語る事になるが これをしってアレスはどのような行動に出ることになるのか。 両方に正義や思いがあり、現状が間違っているという認識はあっても 解決方法が平行線のままであればどうしようもない。 これは現代社会にも通じるものがあるし永遠の問題なんやろうな。2016/09/10
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