内容説明
「ジェレイドどの。王女として、解放軍に命令を下す。軍勢を率いて王国軍とともに、祖国を守るべく戦うのだ」<北の国>ディレニア王国とミレスデン王国がベールセール王国に向けて進軍を開始した。残虐な北の傭兵団によって村々は蹂躙されていく。北の民を一刻も早く救うため、一騎当千の力を持つ<赤の悪魔憑き>と<風の戦乙女>二人の英雄は互いの命を預け、ついに共闘す! 北の民の命運は今、彼らに託された……!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
32
王国軍と解放軍が一時休戦し、ベールセール王国に侵攻してきた外敵を打ち払うべく共闘する…な話。今回は今までで一番熱かったんじゃないでしょうか。主人公の引き立て役だという事は分かっていますが脇役の騎士たち、愛する家族を守る為に決死の覚悟で傭兵と戦う農民たちが自分の命を懸けて必死に戦う姿はこれまでのような俺TUEEEとは違った熱さ、かっこよさがありますね。いつ死ぬかわからないからこそ出せる緊迫感、臨場感があったように思います。次巻は本腰を据えて北との決戦に挑むことになりそうなので楽しみです。2015/06/03
しぇん
18
KindleUnlimitedで再読。脇役で、自分の思うがまま生きたのでしょうがバルディアスさん、かっこよすぎでした。2023/04/14
のれん
11
序盤の会談と中盤のヴェリックら一般人の戦争が面白かった。 ジェラルドの考えが近世の中央集権国家で驚いた。普通軍師キャラって現代目線の民主主義で考えてることが多いので、貴族主義の打倒を合理的に考えた思考ってのはリアリティがある。 また農民による戦争も次々死んでいく仲間の焦燥感などは本作にはあまりないもので良かった。機転と勇気と優しさを振り絞ってもダメな時がある。だからこそこの現実離れした英雄が欲しくなる。 赤い騎士と風の精霊使いによる幻想が現実を打つ砕く快感。ただ現状最強同士がタッグ組んだけどどうすんの?2021/09/23
ラル
8
緩まない、面白さが、むしろ加速して行く…。王国軍と反乱軍、そして王女様も交えた三者会談。ここで魅せるは王女様。ジェレイドとカルレーンの舌戦を期待し読み進めるも場を掌握したのはクラウディア。王族の強権、アレスの武力があってこそという場面もあったが、思慮の深さ、切り出すタイミング、落とし所の巧さと相手に逃げ道を与えない巧妙な論法。13歳?ありえん…聡明すぎる…、だがそこがいい。新キャラも登場。バルティアス率いる決死隊の活躍。来るかもわからない援軍を待つというよりも、ただただ時間を稼ぐ消耗戦。2019/03/02
ひのえ
8
初めての共同作戦。いわゆる昨日の敵は今日の友。〈風の戦乙女〉と〈赤の悪魔憑き〉が組むと負ける気がこれっぽちもしない。しかし今回の主役は超人二人じゃなくて、家族を守るために立ち上がった民間人たちだった。一騎当千による無双もいいが、凡兵の命懸けの戦いもいい。アレスの騎士道とは違ったかっこよさがあった。2015/05/26
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