内容説明
都心の路地で人びとが育てる小さな緑の工夫を楽しみ、東北の農村では生ゴミを利用して作る有機野菜を味わう。インドを旅して、めぐりめぐる死と生命を感じ、ベトナムでは本当の“バリアフリー”を考える。様々な場所で出会う真に豊かな生き方とは……。明日のことを心配するのではなく、その日に必要なものだけで、今日という日を丁寧に暮らしたい。町と暮らしへの思いをつづるエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
朱音
15
表紙に惹かれて借りたらまたもや二冊目(!)だった。身の回りのことについてのエッセイなので読みやすくていい。「谷根千」は未読だけど地域密着雑誌っていいなぁ。谷中の辺りは大好きなんだけど、夫も友人も一度行ったらそれでよし、みたいな感じで、じっくり探索したい私とちょっと趣味が合わなくて欲求不満気味なのであった。2010/10/07
ぶんぶん
14
やはり良い。 日記風のエッセイを読んだ後だから余計に感じる。 森まゆみの着実な生き方と視線の先にある光景、エッセイという物はこんな感じで、心に響いたものを書き写したい。 日々の路傍の植物、ゴミに関する視点、コンビニの一考察、暖かく見守る森の視線がある。 エッセイは日記では無い、そこに、作者の想いが無ければ読む価値は無い。 この作家を読む度に思うが、自由に生きていると感じると共に、自分にも厳しい人なんだなぁという事。 「寺暮らし」と共に珠玉の一冊。 杉田比呂美のカバーと挿し絵が、雰囲気を伝え、洒落ています。2017/11/11
misalyn
7
3人の子どもと寺の家で暮らした様子や国内外に旅をした時のことなど多岐に渡って書かれていて、森さんの生き方や考え方がわかる一冊で面白かった。湯布院のまちづくりに関する考え方取り組みに感心し、ベトナムの心のバリアフリーに驚いた。インドの海・ガンジス河の使い方(トイレ事情)は今まで聞いた話以上の事実があるようで…絶対に行かないなと思った。 2019/06/09
つるる
5
作中に何度も登場する元夫さんに、「あなたは彼女みたいなエッセイを書くね」としみじみと言われて手に取った本。めっそうもない。私には彼女のような文章力も、地に足のついた生活の所作、考え方、そして女手一つで三人の子どもを育て上げる逞しさも、なにも身についていない。反省しきりである。 それにしても、彼女はこの元夫さんへの恨み言をひとつも書いていない。父から「なんであんないいヤツと別れたんだ」と言われたエピソードまで書かれている。しかも別れたあとも彼女の父母と義父母は交流があるという。そんな関係も、いいなと思う。2019/10/14
たいよう
5
地に足がしっかりついた生活をしている著者がはすにかまえるでもなく、ちゃんと物事を観て書いた文章でした。エッセイでも読みごたえあり。2014/06/08
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