角川文庫<br> ばいばい、アースII 懐疑者と鍵

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角川文庫
ばいばい、アースII 懐疑者と鍵

  • 著者名:冲方丁
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044729042

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内容説明

ひとつの戦いが終わり、つかの間の休息にひたるベル。戦友である弓瞳族(シープアイズ)のギネス、水族(マーメイド)のベネットと夜通し馬鹿騒ぎ、王家の姫シェリーとは姉妹のように睦み合い、孤剣士アドニスを訪れては人生を語る。触れたものすべてを朽ちさせる宿命を持ったアドニスは、誰とも深く交わらず、世界への疑いが捨てられない。そんな彼とベルの間には、恋にも似た思いが通い始めるが――冲方丁がおくる傑作ハイ・ファンタジー、急転の第2巻!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

明智紫苑

30
アドニスってどことなく『マルドゥック・スクランブル』のシェルみたいな虚無的なイメージがあるけど、この巻での状況は『ベルセルク』のグリフィスを連想させるんだな。どうにかならなかったのか? いや、どうにも出来ないからこその「運命」か。初登場時の印象はあまり良くなかった女性版ベネディクティンはいい人だったのね。2016/07/09

いおむ

29
世界観が自分の中でこなれてきたおかげでますます面白い。色々感想はあるが、アドニスをまずは素手でぶん殴ったシアンに笑った。この反応が人間味があってシアンに好感がもてました。2016/08/07

つたもみじ

25
カタコームでの戦いを終え、死地を共に潜り抜けたベル、ギネス、ベネット、アドニスの四人が気の置けない雰囲気で笑い合ったり、城の筆頭歌士であるお嬢様シェリーを含めてのやり取りは仄々として和気藹々と楽しかった。…のに、後半の重さたるや。生まれた時からの呪いで諦める事に慣れていたアドニスにとっても、キースの最後は辛過ぎたのだろう。そしてそれを受け止めたベルの心痛も。二人は別離し、アドニスは飢餓同盟に堕ちて初めて自分の剣を得る。ベルは世界を閉ざし塞ぎ込み続け…そして、ベネディクティンは可愛らしく、本当に美しかった。2017/08/25

シロナガス西瓜

21
『この郷愁を、どうにかすることが出来ないんだ』/出会いと別れ。想いが交錯する。選ばれし者たちは光を求め彷徨う。その先に何があるのか、答えを知らないまま。少女は揺らぎ、傷つき、そして決意を抱く。/遂にベルが旅にで……ない!まさか最初の街でこんなにまごつくとはね…。旅に出るハードルはかなり高いようだ。もっといろんな国をみたいのだが、そういう物語ではない?そして話が複雑。シアンは何者なんや〜?機械仕掛け神とは〜?色々あったけどよく分からない、謎が謎を呼ぶ第2巻!次巻はもっと明るくなりますように。IIIに進む。2023/01/18

S.F.River

20
秀逸なファンタジーだとは思うが、当初から脇役系登場人物は腹に入ってこないし、情景描写と心情表現が難解だし世界観の理解が未だに追いつかずで、読者置いてけぼりなのはどうかと思う。まあ伏線と信じて読み進めよう。アドニスの修行は聖灰があるこの世界ならではの過酷すぎる試練だな。3.02021/06/13

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