映画の恐怖

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映画の恐怖

  • 著者名:一柳廣孝/吉田司雄
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2014/07発売)
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  • ISBN:9784787291820

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内容説明

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映画は、その始原から深く「怪異」とリンクしつづけてきた。テレビドラマ『学校の怪談』の脚本家・小中千昭へのロングインタビューを筆頭に、ヒッチコック論や中国・台湾のホラー映画論など、充実したラインアップで映画がもたらす「恐怖」を解明する。

目次

「闇」への想像力をかきたてるために──「ナイトメア叢書」刊行にあたって 一柳廣孝

はじめに 吉田司雄

第1章 ホラー・ファンダメンタリストの原点──小中千昭インタビュー
 ホラー・ファンダメンタリストの原点──小中千昭インタビュー 聞き手:一柳廣孝/吉田司雄
  1 「学校の怪談」という磁場
  2 恐怖の起源に迫る
  3 〈霊〉を書き、撮るということ


第2章 映画の恐怖をたずねて
 剥き出しの恐怖と接する 梅本洋一
 「紀子」の首──『晩春』の無気味さについて 中村秀之
 フリークス、モンスター、マッドサイエンティストの狂演 井上貴子

第3章 恐怖は伝播する
 『カメラマンの復讐』──ヴワディスワフ・スタレーヴィチの初期アニメーション映画におけるグロテスク性について 中野 泰
  1 アニメーション映画の基本的特質
  2 ストップモーション表現とスタレーヴィチの独自性
  3 実物志向
  4 グロテスクな動き
  5 グロテスクな笑い
 人間と幽霊/妖怪の間──中華映画圏の怪奇映画小論 晏●(女偏に尼)
  1 怪奇映画でのグロテスクとポリティクス──馬徐維邦
  2 怪異のジェンダー学──香港映画
  3 恐怖と笑い
 ヒッチコック映画──「日常」の恐怖 碓井みちこ
  1 台所の日常──『引き裂かれたカーテン』
  2 アパートの「日常」──『フレンジー』
 『妖婆 死棺の呪い』論──ゴーゴリのロシアからプトゥシコのソ連へ 梅津紀雄
  1 ニコライ・ゴーゴリの中篇小説『ヴィイ』とその周辺
  2 修道院の寄宿生たち
  3 老婆との一夜
  4 百人長の屋敷
  5 第一夜
  6 第二夜
  7 第三夜
  8 エピローグ
  9 ヴィイはどこに由来するのか

[連載]
真夜中のセクシュアリティ(第4回)
 「文化的」な主体の病──黒沢清と山本文緒のドッペルゲンガー、そして『叫』 久米依子
  1 赤い服の幽霊
  2 分身と争うこと
  3 新世紀のドッペルゲンガー
書棚の隅に何かいる(第1回)
 「天命学院講習録」──最後の気合術師・濱口熊嶽の教え 一柳廣孝

第4章 死者は偏在する
 愛と幽霊は流れ続ける──ジョン・カサヴェテス『オープニング・ナイト』における演技とシャーマニズム 助川幸逸郎
 原点としてのシャワールーム──『サイコ』によるホラー映画史 進藤洋介
  1 『サイコ』
  2 スプラッター
  3 サイコ・ホラー
 人間ならざる人間──「ジャパニーズ・ホラー」と恐怖マンガの可能性 川崎公平
  1 「ジャパニーズ・ホラー」とマンガ
  2 人間の引き算
  3 地獄の機械
  4 マンガのおばけ
  5 描線と人間
 死者たちの陽気な祝祭──時代劇映画における“立回り” 紅野謙介
  1 アクションの集積としての立回り
  2 イドー・ダイスキ
  3 明滅する死者たち

第5章 恐怖を読む視点

ブックガイド 川崎公平/諸岡卓真/井上貴翔/成田大典/横濱雄二

感想・レビュー

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ひめの たろう

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青弓社4号 2007/05

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